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日の当たる縁側にココは腰掛けていた。小松はそんなココの黒い羽根を撫でながら、毛繕いをしてやっている。綺麗な毛並みを撫でるのは、小松も大好きだった。
「はい、出来ましたよ」
「ありがとう」
ふるる、と羽が震える。羽が伸びをするように広がっていくのを眺めて、小松はそこに頬を寄せてみた。
「……僕はトリコみたいに気持ちのいい毛ではないだろう?」
「確かに、ふわふわではないですね」
それは仕方のないことだったけれども、ココが苦笑したのを見て小松は笑う。それでもその綺麗な毛並みを小松は飽きることなく触る。
「あ、でもココさん、髪の毛は凄く柔らかいですよね」
「……まあね」
小松の指先がココの髪の毛に絡んだ。ココは何も言わず、ただされるがままだ。
指先はそのままココのうなじを辿り、唇は頭の天辺に寄せられる。
ココは羽を仕舞うと、くるりと振り返って小松を引き寄せて、膝の上に乗せる。覗き込めば、にやりと笑った小松がココを見上げていた。
「あんまり悪戯が過ぎると、明日仕事にいけなくなるかもよ?」
「明日、お休みですもん」
あれ、そうだっけ?
ココはきょとんとした後、思わずにやけそうになる顔を掌で隠し、視線を逸らした。
「ココさん、最近ここに来てくれなかったから。僕の予定、把握してなかったんですね」
「……ごめんね。ちょっと森の方が騒がしくてね」
「何かありました?」
「いいや、問題ないよ。大丈夫。ちょっと人間をこらしめただけ」
あんまり苛めちゃ駄目ですよ。と、柔らかい声が告げる。小松もココの役割をきちんとわかっているから、あまりやりすぎなければ強く言うこともない。
小松の指先が、ココの手当されたばかりの頬の傷を撫でた。
「……無事に戻ってきてくれて、良かったです」
ずっと言いたかった本音はそれだったのだろう。ココは苦笑を浮かべると、小松の額に口付ける。
「君がいる限り、僕は必ずここに戻ってくるから」
美味しいご飯作って待っていて。
至近距離でそう囁いて、ココは小松の上に覆いかぶさった。
「はい、出来ましたよ」
「ありがとう」
ふるる、と羽が震える。羽が伸びをするように広がっていくのを眺めて、小松はそこに頬を寄せてみた。
「……僕はトリコみたいに気持ちのいい毛ではないだろう?」
「確かに、ふわふわではないですね」
それは仕方のないことだったけれども、ココが苦笑したのを見て小松は笑う。それでもその綺麗な毛並みを小松は飽きることなく触る。
「あ、でもココさん、髪の毛は凄く柔らかいですよね」
「……まあね」
小松の指先がココの髪の毛に絡んだ。ココは何も言わず、ただされるがままだ。
指先はそのままココのうなじを辿り、唇は頭の天辺に寄せられる。
ココは羽を仕舞うと、くるりと振り返って小松を引き寄せて、膝の上に乗せる。覗き込めば、にやりと笑った小松がココを見上げていた。
「あんまり悪戯が過ぎると、明日仕事にいけなくなるかもよ?」
「明日、お休みですもん」
あれ、そうだっけ?
ココはきょとんとした後、思わずにやけそうになる顔を掌で隠し、視線を逸らした。
「ココさん、最近ここに来てくれなかったから。僕の予定、把握してなかったんですね」
「……ごめんね。ちょっと森の方が騒がしくてね」
「何かありました?」
「いいや、問題ないよ。大丈夫。ちょっと人間をこらしめただけ」
あんまり苛めちゃ駄目ですよ。と、柔らかい声が告げる。小松もココの役割をきちんとわかっているから、あまりやりすぎなければ強く言うこともない。
小松の指先が、ココの手当されたばかりの頬の傷を撫でた。
「……無事に戻ってきてくれて、良かったです」
ずっと言いたかった本音はそれだったのだろう。ココは苦笑を浮かべると、小松の額に口付ける。
「君がいる限り、僕は必ずここに戻ってくるから」
美味しいご飯作って待っていて。
至近距離でそう囁いて、ココは小松の上に覆いかぶさった。
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