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うおおん、色々書きたいのありすぎて書き散らかしている私です。
ココマの子供ネタは5話と銘打ってありますが一話一話短いので完成したら1ページに纏めたいなあ。
※二人に子供が出来ます。
※かなりのねつ造キャラが入る予定。
※主に二人の子供は完全なるオリジナルとなりますのでそこらへんも苦手な方は見ないで下さい。
※にょたコマです
上記が苦手な方は見ないで下さい。
大丈夫な方は続きよりどうぞー!
ココマの子供ネタは5話と銘打ってありますが一話一話短いので完成したら1ページに纏めたいなあ。
※二人に子供が出来ます。
※かなりのねつ造キャラが入る予定。
※主に二人の子供は完全なるオリジナルとなりますのでそこらへんも苦手な方は見ないで下さい。
※にょたコマです
上記が苦手な方は見ないで下さい。
大丈夫な方は続きよりどうぞー!
【子供、育つ】
「へえ、これが松とココの子供か。男と女、か?」
「あぁ、そうだよ。男の子がシエル、女の子がルーチェって言うんだ」
今日はサニーさんが家に遊びにきてくれる日だった。出産祝いとはまた別に、手土産に美しいケーキも持参してくれていたのでお茶を淹れていると、不意に そんな会話が聞こえてきた。キッチンからちょっと覗いてみると、小さなベビーベッドの中を覗き込む大男二人の姿があって、僕は微かに微笑む。だって、なんだか ちょっと滑稽な姿だ。
でも、なんだか微笑ましくもある。頬を突っついてみたりするサニーさんは興味津津といった風だ。
「あまり苛めるなよ、可哀想だろう」
「苛めじゃねーし! おま、 この毒! レがいつ、そんなことしたよ!」
ふにゃ、とした微かな声が聞こえた。あー、これは泣くな。と、僕は背後の声を聞きながら苦笑を浮かべた。まあでも、ココさんがいるから大丈夫か。と、僕は気にせずに丁度良く抽出を終えたお茶をカップへと注ぎこむ。
ココさんは甲斐甲斐しく育児を手伝ってくれていた。よく子供達をお風呂に入れてくれるし、遊んでくれたりもしている。すっかりパパの顔のココさんに、なんだか温かい気持ちを覚えることも多くなった。
そこまで考えた所で、ココさんが用意してくれた茶葉の良い香りが鼻孔をくすぐる。相変わらず良い香りのそれにほうと息を漏らしていると、ついに背後から子供の泣く声が聞こえてきた。しかも二人分。
「ほら、サニーがそんなことするから」
「レ、レのせいかよ!?」
ココさん、楽しんでいるなあ。と、僕はお茶を持って居間へと戻る。ココさんが抱えあげて揺すってくれていたようだけれど、なんだか泣き止む気配がない。
「……あれ?」
お茶を三人分席にセットし終えても、泣きやむ気配はなかった。流石にココさんも首を傾げている。いつもならすぐに泣き止むのに。
「こ、小松君?」
少し困ったようなココさんの顔に、僕も首を傾げてココさんの腕の中から小さな子を胸に抱いてみた。こっちはあっという間に、すぐに泣き止んだ。僕が一人を寝かしつけている間にもう一人もココさんがあやしてくれていたようだけど、この子もどうやら泣き止まなかったらしい。僕があやしてみると、この子もすぐに泣き止んだ。ココさんを恐る恐る見てみると、なんだかフリーズしているような……?
「……ココ、おま、本当は子供に嫌われてるんじゃね?」
僕らを静観していたサニーさんが、そんなことを言う。あぁ、また火に油を注ぐようなことを!
「そんなことないですよっ、いつも子供達をお風呂とかに入れてくれているのはココさんなんですからっ!」
サニーさんの言葉に、僕は慌ててフォローを入れる。「でもよー」と、再び何かを紡ごうとしたサニーさんの言葉を、僕は目で制した。
「…………おま、母親になってからなんか変わったよな」
僕に目で制されたサニーさんは、肩を竦めて口を噤む。ココさんを見上げれば、案の定「僕が毒だから……」なんて、また変なことをぶつぶつと言い始めて項垂れている。前に「この子達の前で格好悪い所は見せられない」と言っていた、あの格好いいパパはどこにいったんだろうか。
昔と違って、今では信じられないくらいに感情というものを表に出してくれるようになったのはとても嬉しいのだけれど、これはちょっと、鬱陶しい。
「全くもう、ただの人見知りですってばっ! 子供にはよくあることですー!」
育児書読んでたでしょっ! と、僕がココさんににじり寄ると、ココさんはウッと呻いたかと思いきや、更に深く項垂れていく。
「父親も人見知りの対象になるとは書いてあったけど、だって、昨日まで、僕……」
「初めて見る人がいたから、ちょっとびっくりして、緊張しちゃったんです。きっと!」
ココさんが僕の言葉に、サニーさんを見た。サニーさんがぎくり、と体を強張らせている。その姿に、僕も言葉の選択ミスをしてしまったことを知った。
「コ、ココ? 落ち着け? な、嫌われてなかったんだからって、おいっ!」
その手に滲む毒に、僕もぎょっと目を見開いた。サニーさんも同じだったようで、途端ぶわりと髪の毛が逆立った。
「おま! 本気かよオイ! シャレになんねーし!」
「煩いな、サニー? 子供達が起きたらどうするんだ」
「おまがその手を退けたらレだって何も言わねえし!」
向けられた指先に、サニーさんが悲鳴をあげた。折角淹れたお茶も、綺麗なケーキも、まだ当分お預けかもしれない。僕は小さく溜息を吐き出して、こんな状況にも関わらずベッドの上で仲良く眠りこける二人の顔を、ほんの少し羨ましく思うのだった。
男→シエル フランス語で「天空」という意味
女→ルーチェ イタリア語で「光」という意味
子供達はココマの「光」だし、男の子はどこまでも自由で度量も大きく育ちますように、という意味でつけたようですよ、ココマ。
お話の中で紹介出来ればいいんですけど、ちょっと見通し立たないのでここにメモ書き代わり。
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