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【チョコレートに籠めた甘い告白】
「好きだよ」
僕からのバレンタインの贈り物を口にしたココさんがそう言った。一生懸命作った甲斐があったと、僕は微笑む。
「僕も好きですよ」
ココさんから貰ったのは、チョコレートドリンク。
生クリームの乗ったそれは、ちょっとお洒落なものに見える。流石ココさん。そう言えば、ココさんは苦笑を浮かべて大したものじゃないと言う。
だけど素材一つ一つが、ちゃんと僕のために組み合わせを考えられているのが、ちゃんと僕にはわかった。たっぷりの牛乳も、少し加えられたココアも、チョコレートも、サニーさんの言葉でいえば絶妙な具合で調和している。
僕はそれをまた一口、口に含んだ。ココさんも僕が作ってきたチョコレートケーキを口にする。
不意にココさんと目が合った。僕が微笑むと、ココさんもまた微笑んでくれる。
「好きですよ」
「僕も、好きだよ」
それはチョコに対してなのか、僕に対してなのか。
そんなのもう、考えなくたって答えはわかりきっている。
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