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3月原稿、一冊終わりました。エロイやつ。
多分、私の出せる全てのエロっぽさを籠めたものになってますので、お楽しみに←
いやほんと、どこ開いてもエロしかないような本になりまし、た……。
表紙はとある方に、描いて頂けると快く承諾して頂けたので表紙が楽しみ!
3月は二冊出そうと思っているので、次は二冊目ですっ!そっちは健全本にするつもりなので…!
ユンとココマのお話です。タイトルは「ユンユン☆パニック2」とかにしようかな!(笑
続き物ではないのでもうちょっと考えますが、仮タイトルで(笑)
ユン☆パニみたいな、そんな感じの微笑ましいお話にしたいなー。
恰好良いココさんを書きたいですっ!



それから、続きにココマの子供ネタです。
以前書いたココマの子供ネタで、キッスと水浴びをする子供達の話を書いたんですが、それを別の視点で。
拍手で「キッス視点とかも見たい!」と、いう嬉しいお声を頂いたので書いてみました。
ありがとうございました!

ココマに子供が出来たら…。
と、いう捏造も甚だしいお話なので、大丈夫な方のみ続きからどうぞー!

拍手





【水浴び家族 キッスの目】

「今度、キッスの水浴びに、お邪魔させて貰ってもいいかな?」
 小松がキッスに、そんなようなお願いをしてきたのは数日前の話だ。キッスは勿論、喜んで声をあげてその問いに返事をした。
 そして現在、キッスは水の中で羽を震わせている。纏いつくように回りではしゃいでいたココと小松の子供達が、嬉しそうに声をあげるのを聞いて、キッスはまた嬉しくなって羽を広げる。
「うわあっ、キッス、またおっきくなったねえ!」
 びしょ濡れになった双子の片割れ、シエルがキッスの羽に触れる。キッスはその声に少し自慢気に声をあげながら、ゆっくりと岸辺へと向かった。
「パパやトリコを乗せて飛んでしまうくらいだもの、当然よね?」
 裸足でキッスよりも先に岸辺にあがったルーチェが、キッスを振り返って笑う。その顔はキッスの大好きな、ココの顔にそっくりだ。キッスは頷くように声をあげて、ルーチェの体に頭を甘えるように擦り付ける。くすくすと笑ったルーチェが、キッスの嘴を優しく掻いた。
「ねえ、パパ! って、またいちゃついてる」
 振り向いたルーチェが、どこかげんなりしたように呟いた。後から追い付いてきたシエルが、キッスの嘴を挟んでルーチェとは反対側に立つ。キッスの嘴をこちらも優しく掻きながら、シエルがへにょりと眉を下げた。
「仕方ないね。いつまで経っても新婚みたいだって、トリコさんが言うのもちょっとわかるよ」
「あれで二人の子持ちよ? 信じられる?」
 ルーチェがキッスに同意を求めるように、目を合わせた。キッスは「クルル」と声をあげながら、考える。ずっとココと一緒だったキッスには、ちょっと今の光景が未だに信じられない。
 全てを信じられなくなったココと逃げるように逃避行を繰り返し、あのグルメフォーチュンで居を構え、占い師として生活していた頃のココは、見るもの辛かった。ココはどうか知らないが、少なくともキッスはそう記憶している。
「ルー、シエル」
 さく、と草を踏み締める音がして、キッスは顔をあげた。その視線の先には、柔らかい笑みを浮かべたココが立っている。
「パパ!」
 二人の子供達がキッスの元を離れ、ココに抱き付く。二人に抱き付かれても、びくともしない体躯は流石と言うべきなのか。
「ほら、ママがお昼ご飯にしようって」
 ココが目線をやった先に、子供達も倣うように視線を向ける。お弁当箱を広げた小松の姿を見た子供達は、目を煌かせて一目散に走り出した。
 残されたのは、キッスとココだ。ココは目を細めて子供達を見送ると、キッスの横まできてから、その嘴を掻いた。
「小松君が、キッスが子供達の面倒を見てくれるから助かるってさ」
 ココの言葉に、キッスはちょっと誇らしげに鳴いて見せた。柔らかく細められた眼差しに、キッスは嬉しくなる。ココが小松と出会うまで、この顔はキッスも知らなかった、ココの表情だった。
「お陰で僕も小松君とのんびり出来たよ、ありがとう」
 キッスの目が細められる。からかうよな色を帯びたその黒い瞳を、咎めるようにココが嘴を優しく叩く。
「なんだよ。ちょっとくらい、悪戯したっていいだろ?」
 肩を竦めるココに、キッスはまた「クルル」と鳴いた。なんだかんだで、仲の良いココと小松の姿を見るのも、子供達と戯れるのも、キッスは大好きだった。
「さ、僕たちもお昼ご飯にしよう。今日は小松君のご馳走だよ」
 キッスもお食べ。そんな言葉と共に歩き出したココの後ろを、のしのしとキッスも追い掛ける。
 キッスが歩いていく先には、子供達と、小松の姿。微笑ましいその姿と、そこに入っていくココの嬉しそうな顔を見て、キッスはまた嬉しそうに鳴いて見せるのだった。

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