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いつも拍手ありがとうございますっ!
ジャージココマ、こんなに派生作品続くなんて思いもしなかった鏡眞です。
だってなんか楽しくて!だって小松君の初めてですよ?!ハジメテ!←
それから、ピクシブとサイトに載せてたジャージココマですが、なんか続き始めてしまったので、まとまったらジャージ纏めでまたupします
そのため一旦、作品ページからは削除しました。日記からは見られますので、ココマ小話カテゴリからどうぞっ!

今回は自宅編の序章みたいなもんです。
R18ではありませんが、続きからは問答無用でR-18に突き進む予定です。

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「なんだお前ら、今日は随分ゆっくりと昼飯食ってきたんだな……って、小松、大丈夫か?」
 慌てて教室に戻ってきた僕らに、トリコさんがそんな声を掛けてきた。ふわふわとした雲の上に乗っているように、上手く思考が纏まらない。
「え? あ、と……はいっ、だいじょぶ、です」
「随分と顔紅いぞ、お前。ぼんやりしてるし、熱でもあんのか?」
 僕の額に、トリコさんが触れようとする。その手をココさんの手が、ぱしっと掴む。
「あんだよ」
「小松君に触るなよ」
 トリコさんの目線が僕の横に座ったココさんに注がれる。ココさんはにっこりと笑って、トリコさんに釘を刺すようにそう告げた。いつもなら咎める所ではあったけれど、さっきの今ので、ココさんを直視することが出来ない。
「相変わらず独占欲の強い男だな……お前昔そんなんじゃなかったろうが!」
「昔のことなんか、忘れたね」
「お前なあ……」
 そう思っている合間にも、トリコさんとココさんの口喧嘩みたいなものは止まらない。僕は俯いて、先程自分が発言した言葉について考えていた。
 どう、しよう……。
 ココさんの家に泊りにいくということは、多分、さっきのあの行為の続きをするということだろう。そのことにね夢うつつの状態だったとはいえ、頷いてしまった。
 あれの続きを、ココさんの、家で。
 どうなってしまうのか、不安と期待で体が震えた。おかしい、僕はそういうことには一切興味がないというか、淡白な方だった筈なのに。だって今まで僕は、料理一筋みたいなもので、だから……
「どうしたの? 小松君」
 ココさんの手が顎に触れる。それだけでぴくんと、体が反応した。ぞくぞくとしたものが体を駆け抜けて、思わず変な声が出そうになったのを噛み殺した。
「……え、いや、なんでも、ない、です!」
 僕はなんでもないと、ココさんの手を払った。顔を逸らす瞬間、目線が辿ったのはココさんの……
 あれ、本当に入るんだろうか。僕の後ろに。いや、寧ろ入れるつもりなのだろうか。悶々とする僕の目の前で、前の席にいるトリコさんが、僕の机に頬杖をついて、すんすんと鼻を鳴らしている。
 何事かと体を強張らせている僕をじっと見つめて、トリコさんは次にココさんを見た。「そういうことかよ」と、言えば、ココさんがにこりと「そういうこと」と、言って笑う。
 事情が飲めないのはどうやら、僕だけらしい。
 首を傾げる僕をうんざりと見つめて、トリコさんは僕を指差し、次にトリコさんを指差した。
「……わかんねえか? お前今、すっげえココくせえの」
 僕はその言葉を、一瞬理解出来なかった。けれど僕は、鼻の良いトリコさんの言葉の意味をその後すぐに把握した。ぼぼっと顔を赤らめた僕に、ココさんがくすくすと笑う。
「……どこで何してきてんだよ、このケダモノ」
「どこで何しようと、僕と小松君の勝手だろ? 食いしん坊ちゃん」
 小松君が可愛くて、我慢出来なかったんだもん。
 と、可愛らしく笑顔で告げたココさんの発言は、その笑みにあんまりにも不釣り合いだ。
 僕はそこで我慢出来ず、ついに「ココさん!」と、怒ったけれど、教室に入ってきた先生に「静かに」と、怒られて終わってしまうだけだった。
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