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サラリーマンなココマが終電逃して、更にラブホにお泊りする話。
R-18だよ!!要注意!!
狸さんと兎さんのお話に悶えたので。悶えたので!!
ココマ可愛い、可愛いよココマ!
まさか自分のお恥ずかしい話からこんな話に発展するなんて思わなんだ。
どじっこなめこは転んでもただでは起き上がらぬ←
さて、続きからココマです。
どぞどぞー!
R-18だよ!!要注意!!
狸さんと兎さんのお話に悶えたので。悶えたので!!
ココマ可愛い、可愛いよココマ!
まさか自分のお恥ずかしい話からこんな話に発展するなんて思わなんだ。
どじっこなめこは転んでもただでは起き上がらぬ←
さて、続きからココマです。
どぞどぞー!
リーマンパロ 【終電ラブストーリー】
「うわああ、やっちゃいましたねえ……」
「そうだねえ」
のんびりとココさんは呟いて、タクシー乗り場のベンチに座り込む。駅の回りにはもう人気もない。
今日は金曜日。ココさんとお酒を飲み交わし、楽しく過ごした帰り道だ。心地の良い酔いもすっかり冷めてしまった。
「これ、多分、タクシーも来ないですよねえ」
「だろうね。タクシー会社に連絡してみてもいいけど……うーん、この様子だとすぐには来てくれないだろうね」
僕らは二人、ベンチに座ったまま黙り込んでしまった。
僕はなんとなく、事の経緯を思い出してみた。
電車の中はまるで揺り籠のようだった。いつの間にか眠ってしまっていた僕は、ふと目を覚まして、青ざめた。気がついた時には時既に遅しというやつだった。その時、降りるべき駅は遥か僕らの後ろに流れていた。そのことに気付いて慌てて次の駅で降りた僕らを待ち構えていた電光掲示板は「ご利用ありがとうございました」と、無情な言葉を右から左へと流しているのみだった。最終電車が、僕らを残してがたんごとんと音を立てながら空しく僕らの後ろを通過していくのを聞きながら、僕らは途方に暮れてしまった。
いくら空いていたからとは言え、やはり座るべきではなかったのだと僕はその時、頭を抱えた。電車の席に座って、うとうととしてしまうのはいつものことだ。気持ち良くお酒を飲んだ後なら、尚更。
「でもまさかココさんまで寝ちゃってたなんて、ちょっと意外です!」
「ごめんね?」
「いえ、おあいこですから! 僕なんか殆ど熟睡でしたよ……」
そして、救いを求めてやってきたタクシー乗り場も閑散としていて、待てど暮らせどタクシーの来る気配はなさそうだった。幸いにして明日はお休みだから、別に帰れなくて困るということはない。だけども、まさかこのまま外で夜明けを待つわけにもいかない。
「うーん、どうしましょう……?」
「ホテルでも行こうか、どこか空いてるかもしれない」
そのココさんの言葉に、僕はこくこくと頷いた。ココさんとなら、朝まで飲んでも良かったけども、体は休息を求めていた。一週間分の疲れは、確実に体に溜まっている。
ココさんも同じなのだろう。「じゃあ、決まりだね」と、立ち上がったココさんは僕に手を差し出した。その大きな手を、僕は握る。
「この駅には何度か得意先の商談をしに来たことがあってね。結構ビジネスホテルもあったと思うよ」
「本当ですか!」
頼りになるなあ! と、僕はそんなココさんの言葉にほっと胸を撫で下ろした。ココさんは有能な営業マンだと誰かからの噂で聞いたことがある。なんでもエリート街道まっしぐらの人らしい。僕はそんなココさんが勤める会社の、社員食堂で働くコックだった。
毎日昼と晩にご飯を食べにくるココさんと会話をしている内に、段々と仲良くなって、そして今に至る。ココさんは話題も豊富で、何より紳士的で優しい。女子に人気があるという話も、納得のいくものだった。何より僕の作った料理の感想を言ってくれたり、こうした方がもっと美味しく食べられるよ、なんて、そんな的確なアドバイスまでたまにくれたりするのだ。意気投合した僕らが連絡先の交換をするのに、そう時間は掛からなかった。
最寄駅も同じ。駅を挟んでちょうど反対側に僕らの家はあった。だから、平日にこうして一緒に飲みにいったり、休日に互いの家に遊びに行ったりすることもよくあることだった。だけど二人で飲みに行って、終電を逃したのは今回が初めてだ。ココさんも今日は、疲れていたのかもしれない。
「……駄目だね」
ホテルの中からココさんが出てくると、首を振った。さっぱりだとでも言いたげに肩を竦めたココさんを見たのは、今日、終電を逃してから五件目だ。ココさんは暫く考えこみ、やがて策もなくなったのか苦笑した。
「ビジネスホテルは全滅、だね」
「あは、は……金曜日ですもん、ね……」
ホテルを探すために動いていた携帯は充電が切れ、今は既に眠ってしまっている。裏切り者めと携帯に恨みごとの一つでも呟いてやりたかった。
ココさんの携帯もどうやら、同じようだった。便利になったとはいえ、最近の携帯というのは充電の持ちが悪くて敵わないと二人して文句を垂れながら、僕らはあまり人通りの少ない路地を歩いた。
最悪どこか公園のベンチでも見つけて夜明けを待つことになるのだろうか。まあ、少し肌寒いとは言え、我慢出来ない程ではないから、それでもいいかもしれない。
休むことが出来ないと知ったせいか、瞼はどんどんと重くなっていく。うとうととしながら、大きな欠伸を噛み殺した僕の横で、ココさんが困ったように辺りをきょろりと見渡した。
「……背に腹は変えられない、か。小松君、」
「ふぇ?」
ココさんがどこか緊張したように僕を見下ろした。僕が見上げると、ココさんは困ったように笑って、僕にある場所を指差した。
「一個だけ、空いているホテルがある」
「本当ですか?!」
どうやら、公園は免れることが出来るらしい。喜んだ僕に、ココさんは苦笑を浮かべて指差した。
「うん、あそこ」
僕はついと示されたその先を見る。「ご休憩」と「ご宿泊」と別れて料金が示されたそこに、眠気にぼんやりとしていた僕の頭は、そのホテルの意味を理解すると急激に覚醒した。
「ちょ、ちょ!! あ、あれって!!」
「しー、声が大きいよ」
「だだだ、だってあれ! あの、ら、らぶ……っ!」
「うん、ラブホテル。ほら、機械で操作するタイプのやつだから人にも見られないし、大丈夫だよ」
いや、何が大丈夫なのか。僕はココさんの顔を見上げ、ぱくぱくと口を開いた。
「何もしないよ?」
「何かするつもりだったんですか!」
「仕方ないでしょ? 僕だって出来れば公園のベンチじゃなくて、ベッドで眠りたいもの」
ココさんはなんでもないことのように、そんなことを言った。まるで一人でもそこに泊るかのように。
「どうする?」
ココさんの声が、まるで僕を試すような響きでもって僕に問い掛ける。確かに僕も、布団で眠りたいし昼間に掻いた汗だって流したい。羞恥と今の状況を天秤に掛けた僕の結果は、やはり背に腹は変えられなかった。
「……お願い、します」
「うん、決まりだね」
ココさんはにこりと笑い、歩きだした。その後ろをこそこそとついて行きながら、僕らはつまり、いわゆる、ラブホテルへと足を踏み入れたのだった。
「うわああ、やっちゃいましたねえ……」
「そうだねえ」
のんびりとココさんは呟いて、タクシー乗り場のベンチに座り込む。駅の回りにはもう人気もない。
今日は金曜日。ココさんとお酒を飲み交わし、楽しく過ごした帰り道だ。心地の良い酔いもすっかり冷めてしまった。
「これ、多分、タクシーも来ないですよねえ」
「だろうね。タクシー会社に連絡してみてもいいけど……うーん、この様子だとすぐには来てくれないだろうね」
僕らは二人、ベンチに座ったまま黙り込んでしまった。
僕はなんとなく、事の経緯を思い出してみた。
電車の中はまるで揺り籠のようだった。いつの間にか眠ってしまっていた僕は、ふと目を覚まして、青ざめた。気がついた時には時既に遅しというやつだった。その時、降りるべき駅は遥か僕らの後ろに流れていた。そのことに気付いて慌てて次の駅で降りた僕らを待ち構えていた電光掲示板は「ご利用ありがとうございました」と、無情な言葉を右から左へと流しているのみだった。最終電車が、僕らを残してがたんごとんと音を立てながら空しく僕らの後ろを通過していくのを聞きながら、僕らは途方に暮れてしまった。
いくら空いていたからとは言え、やはり座るべきではなかったのだと僕はその時、頭を抱えた。電車の席に座って、うとうととしてしまうのはいつものことだ。気持ち良くお酒を飲んだ後なら、尚更。
「でもまさかココさんまで寝ちゃってたなんて、ちょっと意外です!」
「ごめんね?」
「いえ、おあいこですから! 僕なんか殆ど熟睡でしたよ……」
そして、救いを求めてやってきたタクシー乗り場も閑散としていて、待てど暮らせどタクシーの来る気配はなさそうだった。幸いにして明日はお休みだから、別に帰れなくて困るということはない。だけども、まさかこのまま外で夜明けを待つわけにもいかない。
「うーん、どうしましょう……?」
「ホテルでも行こうか、どこか空いてるかもしれない」
そのココさんの言葉に、僕はこくこくと頷いた。ココさんとなら、朝まで飲んでも良かったけども、体は休息を求めていた。一週間分の疲れは、確実に体に溜まっている。
ココさんも同じなのだろう。「じゃあ、決まりだね」と、立ち上がったココさんは僕に手を差し出した。その大きな手を、僕は握る。
「この駅には何度か得意先の商談をしに来たことがあってね。結構ビジネスホテルもあったと思うよ」
「本当ですか!」
頼りになるなあ! と、僕はそんなココさんの言葉にほっと胸を撫で下ろした。ココさんは有能な営業マンだと誰かからの噂で聞いたことがある。なんでもエリート街道まっしぐらの人らしい。僕はそんなココさんが勤める会社の、社員食堂で働くコックだった。
毎日昼と晩にご飯を食べにくるココさんと会話をしている内に、段々と仲良くなって、そして今に至る。ココさんは話題も豊富で、何より紳士的で優しい。女子に人気があるという話も、納得のいくものだった。何より僕の作った料理の感想を言ってくれたり、こうした方がもっと美味しく食べられるよ、なんて、そんな的確なアドバイスまでたまにくれたりするのだ。意気投合した僕らが連絡先の交換をするのに、そう時間は掛からなかった。
最寄駅も同じ。駅を挟んでちょうど反対側に僕らの家はあった。だから、平日にこうして一緒に飲みにいったり、休日に互いの家に遊びに行ったりすることもよくあることだった。だけど二人で飲みに行って、終電を逃したのは今回が初めてだ。ココさんも今日は、疲れていたのかもしれない。
「……駄目だね」
ホテルの中からココさんが出てくると、首を振った。さっぱりだとでも言いたげに肩を竦めたココさんを見たのは、今日、終電を逃してから五件目だ。ココさんは暫く考えこみ、やがて策もなくなったのか苦笑した。
「ビジネスホテルは全滅、だね」
「あは、は……金曜日ですもん、ね……」
ホテルを探すために動いていた携帯は充電が切れ、今は既に眠ってしまっている。裏切り者めと携帯に恨みごとの一つでも呟いてやりたかった。
ココさんの携帯もどうやら、同じようだった。便利になったとはいえ、最近の携帯というのは充電の持ちが悪くて敵わないと二人して文句を垂れながら、僕らはあまり人通りの少ない路地を歩いた。
最悪どこか公園のベンチでも見つけて夜明けを待つことになるのだろうか。まあ、少し肌寒いとは言え、我慢出来ない程ではないから、それでもいいかもしれない。
休むことが出来ないと知ったせいか、瞼はどんどんと重くなっていく。うとうととしながら、大きな欠伸を噛み殺した僕の横で、ココさんが困ったように辺りをきょろりと見渡した。
「……背に腹は変えられない、か。小松君、」
「ふぇ?」
ココさんがどこか緊張したように僕を見下ろした。僕が見上げると、ココさんは困ったように笑って、僕にある場所を指差した。
「一個だけ、空いているホテルがある」
「本当ですか?!」
どうやら、公園は免れることが出来るらしい。喜んだ僕に、ココさんは苦笑を浮かべて指差した。
「うん、あそこ」
僕はついと示されたその先を見る。「ご休憩」と「ご宿泊」と別れて料金が示されたそこに、眠気にぼんやりとしていた僕の頭は、そのホテルの意味を理解すると急激に覚醒した。
「ちょ、ちょ!! あ、あれって!!」
「しー、声が大きいよ」
「だだだ、だってあれ! あの、ら、らぶ……っ!」
「うん、ラブホテル。ほら、機械で操作するタイプのやつだから人にも見られないし、大丈夫だよ」
いや、何が大丈夫なのか。僕はココさんの顔を見上げ、ぱくぱくと口を開いた。
「何もしないよ?」
「何かするつもりだったんですか!」
「仕方ないでしょ? 僕だって出来れば公園のベンチじゃなくて、ベッドで眠りたいもの」
ココさんはなんでもないことのように、そんなことを言った。まるで一人でもそこに泊るかのように。
「どうする?」
ココさんの声が、まるで僕を試すような響きでもって僕に問い掛ける。確かに僕も、布団で眠りたいし昼間に掻いた汗だって流したい。羞恥と今の状況を天秤に掛けた僕の結果は、やはり背に腹は変えられなかった。
「……お願い、します」
「うん、決まりだね」
ココさんはにこりと笑い、歩きだした。その後ろをこそこそとついて行きながら、僕らはつまり、いわゆる、ラブホテルへと足を踏み入れたのだった。
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