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某方とメールで萌えトークして貰ってたらなんかすんごい悶えることいわれたん、です、けど!!
なんなの!なんなの!w
凄い萌え貰ってるのは私だってば!
ココマ熱がなんかすごい私の中の萌えメーターはちきらんばかりに振り切るようなこと言ってくれるんですけどその人ー!あいなさああああん!!←
萌え滾ってダダダダ!と、許可貰ったお話を書いてみました。
続きからどうぞっ!
あともう一本書きたいのあるので番外編として書かせて貰えたら嬉しいなー、と!
もーー!!SUKI!!!!
R-18なので未満な方は見ないようお願いしますー。
なんなの!なんなの!w
凄い萌え貰ってるのは私だってば!
ココマ熱がなんかすごい私の中の萌えメーターはちきらんばかりに振り切るようなこと言ってくれるんですけどその人ー!あいなさああああん!!←
萌え滾ってダダダダ!と、許可貰ったお話を書いてみました。
続きからどうぞっ!
あともう一本書きたいのあるので番外編として書かせて貰えたら嬉しいなー、と!
もーー!!SUKI!!!!
R-18なので未満な方は見ないようお願いしますー。
月が明るく部屋を照らし出す。少し日に焼けたような肌が、月明かりに照らされてびくりと、陸に打ち上げられた魚のようにびくついた。
「ひ、ぃあ、あ!」
月明かりの差し込む部屋では、艶めかしい声と、二人分の荒い吐息が部屋に充満している。体躯差が大分ある二人が、寝台の上で睦まじく絡み合っていた。
「は、小松、くん……平気? もう大丈夫、かい?」
「にゃ、ぁ、ん! は、お気に、なさらず……ッ、麒麟は、王のモノ、です……からっ」
この国そのものであるといえる麒麟と王が、そこにはいた。絡み合う二つの影は、まるで最初から一つであったかのように極自然と、馴染むようにそこにある。
けれど小松の言葉に、王の眉間に皺が寄った。行為でいっぱいいっぱいの小松は、その王の変化に気付くことが出来なかった。
「だから……主上の、好きに、してくだ……っ、ひ、ぃああ?!」
小松の言葉を待たず、王が深く小松を突き上げる。びくりとしなった体に頭を寄せて、王は切なげな声で麒麟の耳元に告げる。
「全くキミは……寝所にまで、自分の仕事を持ちこんでるのかい?」
はぁ、とその黒い髪を掻き上げると、王の額から汗が散る。月明かりに照らされたそれが、きらりと煌めいたように小松には思えた。小さな手を伸ばし、小松は王の頬へと手を伸ばす。
「これはキミの、仕事なの?」
王の目に、切なげでいて、まるで懇願するような色が宿った。
小松はその目の色に、思わずぎゅっと胸が締め付けられるような思いを抱く。
少しでも長く、長く共にいたい。
王を見つけた時からずっと、いや、見つける前から小松の中に芽生えていたその感情は、日に日にこうして大きくなっていく。
「いいえ……ごめんなさい、ココさん」
「もっと普段からココって呼んでくれていいのに」
素直に謝罪の言葉を口にした小松に、ココは願いを口にする。普段の朝議や、普段こんな時でなくとも、王であるココは小松に「ココと呼んでくれて構わない」というのだが、それは小松の気が引けた。
麒麟が王に寵愛されるのは珍しいことではないと、ココが口を酸っぱくして何度言ったとしても、小松のそれは変わることがなかった。首を横に振る小松に「全くボクの麒麟は頑固だね」と、ココは小さく笑みを浮かべてその唇にキスを贈る。
「でもね、ボクはそんな義務感からの気持ちが欲しいわけじゃないよ、小松くん」
だからキミが義務感からボクに抱かれているというのなら、ボクはもうキミのことを抱かない。
ココの目が小松を射抜く。真剣な表情に、小松の体が小さく震えた。
「ちがう、んです」
触れるのも恐れ多いような気がする王の頬に触れる。そこは思いの外、暖かい。小松はその温もりに安堵の吐息を吐き出した。
「義務感からじゃ、なくて……ココさんの名前を呼んでしまうと、ボク、が」
甘えるように小松はココの首筋に顔を埋めた。ココの大きな手が、小松の背中を優しく優しく、労わるように撫でていく。小松がちゃんと言葉を紡げ るように、ココはちゃんと待っていてくれる。ココはそういう人だった。この人が自身の王で本当に良かったと、小松は瞳を閉じて小さく息を吐く。このほっと する場所が、小松は大好きだった。
「ボクが、甘えたくなっちゃう、ので」
ココの背中を撫でていた手がぴくりと止まる。首に回した腕から伝わるココの体の硬直に、小松は首を傾げてふと顔をあげた。その顔に浮かぶ、ほんの少しの動揺。何か葛藤をしているのか、目を見開いたままのココに小松は首を益々傾けてココを見上げた。
「……ココ、さ?」
小松が不安気にココと目を合わせると、ココの喉がごくりと鳴る。その、瞬間。
「ひ、ぃあ?!」
「……っ?! ぐ、ぅっ!」
小松の中で、ココの半身とも言えるそれが肥大した。小松もそれを中で感じ取り、びくりと体を仰け反らせる。その刺激にまたココが肥大するという、なんとも言えない悪循環にココは目を強く閉じて堪えた。
「は、ぁ……っ、ん、もう、キミって人は……っ」
詰めていた息を吐き出し、ココはどこか拗ねたような声音で小松の上に倒れ込む。中で動いたココに、小松の足先がぴくりと震えた。
「はーっ、は、ぁ……っ、ココ、さぁ…っ」
「あんまり可愛いこと言うと、明日の朝議どうなっても、知らない、よ!」
「にゃっ!? だめ、それは、だめぇ……ぁ、ああっ! また、メルク、さん、にぃ……ッ!」
ずくんとココが中を突く。たまらない刺激に、小松は涙を散らした。綺麗なそれを舐め取りながら、ココは小さく笑みを浮かべる。
「あ、寝床の中でボク以外の名前を呼んではいけないって約束だろう? バツとして、指一本も動かせないくらい、抱いてあげる」
「ひにゃっ!? ぁ、あ! だ、だって、ココさん、が、ぁ、あ!」
小松の抗議は黙殺される。ココは勿論、小松がその名を出すと知りながら朝議のことを口にしたのだろうことは小松にもわかる。
「も、ココ、さぁ!」
「可愛い、小松くん」
もっと甘えて? と、ココが甘く、低く、心地よい声で告げる。小松はぞくぞくと身を震わせながら、目をぎゅっと閉じた。
「好きだよ、小松くん」
「……ぼくも、すき、ですっ!」
互いの胸を、幸福が包み込んでいく。今、この場所では王も麒麟も関係ない。相手だけを求めて、相手の温もりだけを感じることの出来る場所で、二人は目を合わせて微笑み合う。
それがこの王と麒麟にとって、何よりの幸福の場所であることに違いなかった。
「……主上、私は何度も申し上げているつもりですが」
朝議は既に終わり、時刻は昼時を迎えようとしている。国の方針を決める、大事な話し合いが長引きながらもなんとか事なきを得て終えていた。その 後に「主上、宜しいでしょうか」と、 冢宰であるメルクが重々しく咳払いをしたのだ。その横に立つ禁軍左将軍であるトリコは、うんざりしたような、呆れたような表情で窓の外を見つめている。
そそくさと逃げようとしたのに、しっかりとメルクに捕まってしまったのはトリコの今日の失態の一つとして加えられた。
メルクは今、空席となってしまっている王の席の横にある小さな椅子へと目配せし、どこか頬を赤らめながらも顰め面で告げる。
「泰麒にあまり無理をさせないで下さい」
ココも横にある小さな席をどこか愛しげに見つめながら、小さく笑う。
「そうは言ってもね、寝所の中にいると可愛いんだ、小松くん」
その身も蓋もない言い方に、カッとメルクは頬を赤らめた。
先程の朝議でてきぱきと官吏に指示をしていた王の尊厳と威厳を存分に湛えていた、あの頼りになる王はどこへいったのか。恐らくこの王を慕う人間 が見たら顎すら外れてしまうのではと思う程に、どこか花が舞っているような表情でココは嬉しそうに告げる。ここに小松がいたら、恐らく顔を真っ赤にしてコ コを咎めたであろう。
トリコはげんなりとそのやり取りを聞いているのみだ。メルクを止めることはできないし、かといって王であるココにだって改善する気はないだろう。結局こうして挟まれる自分が一番可哀想だと、トリコは己の不遇に深く溜息を吐いた。
「ご寵愛なさるのは結構! しかし、朝議に台輔が参加されないのは他の官吏達も疑問に思うことをわかっているのか!」
段々と熱をあげていくメルクを、ココは面白そうに眺めている。トリコは本当に意地の悪い男だと、そんなやりとりをうんざりと見つめた。
「あぁ、そんなこと。優秀な官吏達だもの、もう疑問に思っている人はいないんじゃない? それにボクが朝議に参加しているから、国としては何も問題ないでしょう? 朝議の内容は、ボクから小松くんに伝えるし」
ココがどこかそわそわとしている。トリコはその理由を十二分にわかっている。はやく小松の所に行きたくてたまらないのだろう。
「知らない奴がいるなら通達しようか、小松くんは僕の恋人兼麒麟だから誰も触れるなって」
あ、勅令でもいいかな? と、言うココのとんでもない一言に、二人がぎょっと目を見開いたのは言うまでもない。
「主上!!」
「冗談だよ、苦情はあとでいくらでも聞こう。そろそろ小松くんが起きる頃だから、僕はそろそろ行くよ」
本当に冗談なのだろうか。そんな二人の疑問と不安を振りきるように、ココは玉座から立ちあがり、歩き出す。
こうなってしまったらもうココは言うことを聞かない。メルクが何かを言おうとしたのを、肩を掴むことでトリコは止めた。メルクが口を開き掛けたのを、首を振って止める。
「あとでたらふくご馳走しろよ、ココ」
「あぁ、勿論だ。悪いな、トリコ」
トリコの肩をココが叩く。そのまま扉の先へと消えた王を見つめ、メルクは盛大に溜息を吐いた。
「全く主上ときたら! 台輔とご自身の立場をわかっているのか!」
「ま、毎度のこと、だな」
トリコは肩を竦める。王の消えた先を眺め、トリコは僅かに瞳を眇めた。
「いいんじゃねーの。少なくとも、あの二人が幸せなら」
「……私個人としては喜ばしい限りだけど、でも、だからといって、」
「小松が最近根詰めてたのは、お前だって知ってるだろう」
メルクはトリコの言葉に、ぐっと言葉を堪えた。国のことを考え、執政について悩み、民の言葉に耳を傾ける。小松は国を治める王の傍らとしては、どこか優しすぎるきらいがある。
「下手すりゃ他国のことまで心配しちまう奴だぜ? たまにゃいいだろ、これくらいの息抜きくらい」
メルクはトリコの言葉を聞きながら、王の消えた扉の先を思って溜息を吐いた。
「……我慢、いたしましょう」
不貞腐れたようなそのメルクのその嫌味とも取れる言葉に、トリコが噴きだしたのは最早言うまでもなかった。
何も言わないけどまわりは小松君が悩んでたりするのを知っている。
仕事している時は官吏を労い、民を思い、とても一生懸命に色々とやっているのがとても微笑ましい。
政治的などろどろって絶対あると思うんですけど、それを突き付けられても小松君はきっと笑っていると思うんです。
心の中は傷付いてても。
そんなことがあれば必ずココさんとかが気付くのです、きっと。
愛だわ……愛だわあああ!!!
でも一番のポイントはあいなさんが言ってた「麒麟は王のモノです」からの流れですよ!←
ここ一番の萌えポインツ!
流石あいなさんだ……書いても書いても萌え苦しい…!
「ひ、ぃあ、あ!」
月明かりの差し込む部屋では、艶めかしい声と、二人分の荒い吐息が部屋に充満している。体躯差が大分ある二人が、寝台の上で睦まじく絡み合っていた。
「は、小松、くん……平気? もう大丈夫、かい?」
「にゃ、ぁ、ん! は、お気に、なさらず……ッ、麒麟は、王のモノ、です……からっ」
この国そのものであるといえる麒麟と王が、そこにはいた。絡み合う二つの影は、まるで最初から一つであったかのように極自然と、馴染むようにそこにある。
けれど小松の言葉に、王の眉間に皺が寄った。行為でいっぱいいっぱいの小松は、その王の変化に気付くことが出来なかった。
「だから……主上の、好きに、してくだ……っ、ひ、ぃああ?!」
小松の言葉を待たず、王が深く小松を突き上げる。びくりとしなった体に頭を寄せて、王は切なげな声で麒麟の耳元に告げる。
「全くキミは……寝所にまで、自分の仕事を持ちこんでるのかい?」
はぁ、とその黒い髪を掻き上げると、王の額から汗が散る。月明かりに照らされたそれが、きらりと煌めいたように小松には思えた。小さな手を伸ばし、小松は王の頬へと手を伸ばす。
「これはキミの、仕事なの?」
王の目に、切なげでいて、まるで懇願するような色が宿った。
小松はその目の色に、思わずぎゅっと胸が締め付けられるような思いを抱く。
少しでも長く、長く共にいたい。
王を見つけた時からずっと、いや、見つける前から小松の中に芽生えていたその感情は、日に日にこうして大きくなっていく。
「いいえ……ごめんなさい、ココさん」
「もっと普段からココって呼んでくれていいのに」
素直に謝罪の言葉を口にした小松に、ココは願いを口にする。普段の朝議や、普段こんな時でなくとも、王であるココは小松に「ココと呼んでくれて構わない」というのだが、それは小松の気が引けた。
麒麟が王に寵愛されるのは珍しいことではないと、ココが口を酸っぱくして何度言ったとしても、小松のそれは変わることがなかった。首を横に振る小松に「全くボクの麒麟は頑固だね」と、ココは小さく笑みを浮かべてその唇にキスを贈る。
「でもね、ボクはそんな義務感からの気持ちが欲しいわけじゃないよ、小松くん」
だからキミが義務感からボクに抱かれているというのなら、ボクはもうキミのことを抱かない。
ココの目が小松を射抜く。真剣な表情に、小松の体が小さく震えた。
「ちがう、んです」
触れるのも恐れ多いような気がする王の頬に触れる。そこは思いの外、暖かい。小松はその温もりに安堵の吐息を吐き出した。
「義務感からじゃ、なくて……ココさんの名前を呼んでしまうと、ボク、が」
甘えるように小松はココの首筋に顔を埋めた。ココの大きな手が、小松の背中を優しく優しく、労わるように撫でていく。小松がちゃんと言葉を紡げ るように、ココはちゃんと待っていてくれる。ココはそういう人だった。この人が自身の王で本当に良かったと、小松は瞳を閉じて小さく息を吐く。このほっと する場所が、小松は大好きだった。
「ボクが、甘えたくなっちゃう、ので」
ココの背中を撫でていた手がぴくりと止まる。首に回した腕から伝わるココの体の硬直に、小松は首を傾げてふと顔をあげた。その顔に浮かぶ、ほんの少しの動揺。何か葛藤をしているのか、目を見開いたままのココに小松は首を益々傾けてココを見上げた。
「……ココ、さ?」
小松が不安気にココと目を合わせると、ココの喉がごくりと鳴る。その、瞬間。
「ひ、ぃあ?!」
「……っ?! ぐ、ぅっ!」
小松の中で、ココの半身とも言えるそれが肥大した。小松もそれを中で感じ取り、びくりと体を仰け反らせる。その刺激にまたココが肥大するという、なんとも言えない悪循環にココは目を強く閉じて堪えた。
「は、ぁ……っ、ん、もう、キミって人は……っ」
詰めていた息を吐き出し、ココはどこか拗ねたような声音で小松の上に倒れ込む。中で動いたココに、小松の足先がぴくりと震えた。
「はーっ、は、ぁ……っ、ココ、さぁ…っ」
「あんまり可愛いこと言うと、明日の朝議どうなっても、知らない、よ!」
「にゃっ!? だめ、それは、だめぇ……ぁ、ああっ! また、メルク、さん、にぃ……ッ!」
ずくんとココが中を突く。たまらない刺激に、小松は涙を散らした。綺麗なそれを舐め取りながら、ココは小さく笑みを浮かべる。
「あ、寝床の中でボク以外の名前を呼んではいけないって約束だろう? バツとして、指一本も動かせないくらい、抱いてあげる」
「ひにゃっ!? ぁ、あ! だ、だって、ココさん、が、ぁ、あ!」
小松の抗議は黙殺される。ココは勿論、小松がその名を出すと知りながら朝議のことを口にしたのだろうことは小松にもわかる。
「も、ココ、さぁ!」
「可愛い、小松くん」
もっと甘えて? と、ココが甘く、低く、心地よい声で告げる。小松はぞくぞくと身を震わせながら、目をぎゅっと閉じた。
「好きだよ、小松くん」
「……ぼくも、すき、ですっ!」
互いの胸を、幸福が包み込んでいく。今、この場所では王も麒麟も関係ない。相手だけを求めて、相手の温もりだけを感じることの出来る場所で、二人は目を合わせて微笑み合う。
それがこの王と麒麟にとって、何よりの幸福の場所であることに違いなかった。
「……主上、私は何度も申し上げているつもりですが」
朝議は既に終わり、時刻は昼時を迎えようとしている。国の方針を決める、大事な話し合いが長引きながらもなんとか事なきを得て終えていた。その 後に「主上、宜しいでしょうか」と、 冢宰であるメルクが重々しく咳払いをしたのだ。その横に立つ禁軍左将軍であるトリコは、うんざりしたような、呆れたような表情で窓の外を見つめている。
そそくさと逃げようとしたのに、しっかりとメルクに捕まってしまったのはトリコの今日の失態の一つとして加えられた。
メルクは今、空席となってしまっている王の席の横にある小さな椅子へと目配せし、どこか頬を赤らめながらも顰め面で告げる。
「泰麒にあまり無理をさせないで下さい」
ココも横にある小さな席をどこか愛しげに見つめながら、小さく笑う。
「そうは言ってもね、寝所の中にいると可愛いんだ、小松くん」
その身も蓋もない言い方に、カッとメルクは頬を赤らめた。
先程の朝議でてきぱきと官吏に指示をしていた王の尊厳と威厳を存分に湛えていた、あの頼りになる王はどこへいったのか。恐らくこの王を慕う人間 が見たら顎すら外れてしまうのではと思う程に、どこか花が舞っているような表情でココは嬉しそうに告げる。ここに小松がいたら、恐らく顔を真っ赤にしてコ コを咎めたであろう。
トリコはげんなりとそのやり取りを聞いているのみだ。メルクを止めることはできないし、かといって王であるココにだって改善する気はないだろう。結局こうして挟まれる自分が一番可哀想だと、トリコは己の不遇に深く溜息を吐いた。
「ご寵愛なさるのは結構! しかし、朝議に台輔が参加されないのは他の官吏達も疑問に思うことをわかっているのか!」
段々と熱をあげていくメルクを、ココは面白そうに眺めている。トリコは本当に意地の悪い男だと、そんなやりとりをうんざりと見つめた。
「あぁ、そんなこと。優秀な官吏達だもの、もう疑問に思っている人はいないんじゃない? それにボクが朝議に参加しているから、国としては何も問題ないでしょう? 朝議の内容は、ボクから小松くんに伝えるし」
ココがどこかそわそわとしている。トリコはその理由を十二分にわかっている。はやく小松の所に行きたくてたまらないのだろう。
「知らない奴がいるなら通達しようか、小松くんは僕の恋人兼麒麟だから誰も触れるなって」
あ、勅令でもいいかな? と、言うココのとんでもない一言に、二人がぎょっと目を見開いたのは言うまでもない。
「主上!!」
「冗談だよ、苦情はあとでいくらでも聞こう。そろそろ小松くんが起きる頃だから、僕はそろそろ行くよ」
本当に冗談なのだろうか。そんな二人の疑問と不安を振りきるように、ココは玉座から立ちあがり、歩き出す。
こうなってしまったらもうココは言うことを聞かない。メルクが何かを言おうとしたのを、肩を掴むことでトリコは止めた。メルクが口を開き掛けたのを、首を振って止める。
「あとでたらふくご馳走しろよ、ココ」
「あぁ、勿論だ。悪いな、トリコ」
トリコの肩をココが叩く。そのまま扉の先へと消えた王を見つめ、メルクは盛大に溜息を吐いた。
「全く主上ときたら! 台輔とご自身の立場をわかっているのか!」
「ま、毎度のこと、だな」
トリコは肩を竦める。王の消えた先を眺め、トリコは僅かに瞳を眇めた。
「いいんじゃねーの。少なくとも、あの二人が幸せなら」
「……私個人としては喜ばしい限りだけど、でも、だからといって、」
「小松が最近根詰めてたのは、お前だって知ってるだろう」
メルクはトリコの言葉に、ぐっと言葉を堪えた。国のことを考え、執政について悩み、民の言葉に耳を傾ける。小松は国を治める王の傍らとしては、どこか優しすぎるきらいがある。
「下手すりゃ他国のことまで心配しちまう奴だぜ? たまにゃいいだろ、これくらいの息抜きくらい」
メルクはトリコの言葉を聞きながら、王の消えた扉の先を思って溜息を吐いた。
「……我慢、いたしましょう」
不貞腐れたようなそのメルクのその嫌味とも取れる言葉に、トリコが噴きだしたのは最早言うまでもなかった。
何も言わないけどまわりは小松君が悩んでたりするのを知っている。
仕事している時は官吏を労い、民を思い、とても一生懸命に色々とやっているのがとても微笑ましい。
政治的などろどろって絶対あると思うんですけど、それを突き付けられても小松君はきっと笑っていると思うんです。
心の中は傷付いてても。
そんなことがあれば必ずココさんとかが気付くのです、きっと。
愛だわ……愛だわあああ!!!
でも一番のポイントはあいなさんが言ってた「麒麟は王のモノです」からの流れですよ!←
ここ一番の萌えポインツ!
流石あいなさんだ……書いても書いても萌え苦しい…!
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