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まず、オープニングから小松君がトリコさんの家にトリコさんを迎えにいく所からスタートしたりして、デートかよ!とか色々思っていたのです、が!
銀魂のキャラとか、グルトとかすき家とかがコラボしていただけにちょいちょいOPの曲と共に流れていったのが笑えましたw
十夢さんが出てきたのにはちょっとびっくりでしたねー。やっぱりいい男です十夢さん!
あとココさんが!!ココさんがああああああ!!うあああああ!ってなりました。
小松君がピンチの時にさながらヒーローのように登場する様は流石です!流石です!
トリコさんも小松君がとっても大事って感じで、まさしく言葉通り身を呈して守っていました。
「小松、にげろ」って言うのに胸打たれ…!
あと小松君の作画がどうしたって思うくらいに可愛い。可愛くて私胸の動悸が止まらなかった!
一龍会長なども活躍したりして、まさしくオールキャスト!
四天王の戦闘シーンなども、格好良いシーンもバリバリあって、もう嬉しくて嬉しくてーー!
これはもう是非見て頂きたいですっ!!
そんなわけでいつもの通りココマを吐き出し
「頬、汚れてるよ」
「あっ、すみません」
疲れている皆を配慮してか、暗闇の中を静かにたゆたうリムジンクラゲの中で、僕は一人窓の外を眺めていた小松君の傍らに立った。その姿がどこか寂しそうなのは、きっと気のせいではない。
トリコは既に、後ろで高鼾を掻いている。あれだけ激しい戦闘をしていたのだから、それも仕方ないのかもしれなかった。
「ココさん、怪我はもういいんですか?」
「うん、美味しいものをいっぱい食べたからね。ほら、この通り」
心配そうに僕を見つめてくる小松君に、僕は腕を曲げて無傷を証明する。小松君がほっとしたように体から力を抜いたのがわかった。
「……まさかココさんも来ているとは思いませんでしたよ」
長期ハントに行くってことは知ってましたけど…どうして言ってくれなかったんですか?
小松君の言葉に、僕は苦笑を浮かべる。
「驚かせたかったんだよ。だけど、間一髪君を助けられて、良かった」
「……あっ! あの時はありがとうございました」
あの後結局、GTロボなどの介入で小松君と僕がゆっくりと話す時間はなかった。目まぐるしく過ぎた時間は、あっという間に僕らの後ろにあった。
「あまり心配掛けないでくれって言いたい所だけど、君は聞かないんだろうね」
「……ははは、うわっ!?」
小松君は気まずそうに視線を逸らす。僕は溜息を吐いて、小松君を引き寄せて窓と自身の体の間に小松君を挟み込んだ。
「ちょ、ココさんっ!」
「しー、マントを着てるし、君が騒がなければ誰にも気付かれないよ」
「……っ、」
僕は小松君をぎゅうと胸に抱く。暫くそうしていると、おずおずと小松君の手が僕の背中に回された。
「君の勇気は素晴らしい。食材に対する愛情も、僕らを守ろうとしてくれたのも、ギリムにあやめさんの想いを伝えようと一生懸命だったのも、君らしいと僕は思う」
僕は小松君の肩を抱く腕に、力を込めた。そうしなければ、その腕が震えてしまいそうだった。
「だけど僕はそれでも、僕を犠牲にしても、何を犠牲にしても、君には逃げて欲しかった」
見えていた。トリコを守るように立った小松君に、ひやりとしたのは何もトリコだけではない。
体は動かない。声も出ない。逃げろと叫びたかったのに、逃げてくれと懇願さえしたかったのに、あの時ギリムは無情にも、その手を君に掛けた。
結果としてはトリコが守ったから良かったものの、僕の体を走ったあの時の恐怖は今でも消えることがない傷を僕の心の奥底へとつけていた。
「……それは僕だって、一緒でしたよ」
僕はその声に、はたと顔をあげる。小松君を見下ろすと、僕の腹に顔を押し付けたまま、押し殺すように呟いた。
「僕だって、本当は、怖かったんですよ」
誰かを失う恐怖。友人を、家族を、恋人を、大事な人を、失う恐怖。
小松君の手は、震えていた。僕ら四天王が倒された時、小松君の身に襲い掛かった恐怖を考えた。絶対の信頼を僕らに置いてくれている小松君。その僕らがボロボロになって倒れる姿を見て、小松君の心が痛まない筈がなかった。
「こわ、かった」
ぐす、と小松君の声も震えている。痛ましいそれに、僕は眉間に皺を寄せてぎゅっとその小さな背中をあやすように撫でた。
「……ごめんね」
強くならなければ。
僕はずっとずっと思っていたそれを、改めて強く思った。
君が不安にならないように、君があんなことをしなくても、済むように。
「ゆるしません」
ずびっと小松君が鼻を啜る。僕を見上げた小松君の顔は涙や鼻水でぐちゃぐちゃだ。僕は苦笑を浮かべて、マントの端で小松君の顔を拭う。
「僕の料理をもっといっぱい食べて貰いたいですし、ココさんといっぱい、色んな所にも行きたいし、もっと、傍にいてほしいです」
「うん」
小松君の手が僕の手を掴む。僕はその手を絡め取って、温めるように包み込んだ。
「だから、必ず、生きて、戻ってきて下さい」
「……うん。君も、必ず生きて、僕の所に戻ってきてくれる?」
祈りにも似た願い。
僕の問い掛けに、小松君は「勿論です」と笑顔でそう答えた。
その答えに、僕は概ね満足する。僕はきっと、小松君のこの言葉がある限り、最後の最後まで足掻き続けるだろう。例えそれが無理なのだとしても。
僕は笑って小松君の頤を掴み、約束の印を結ぶために静かに彼の顔を上向かせた。
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