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拍手ありがとうございます!

アニメ、実は先週のもまだ見てなくて、今週分のと一緒に見ましたー。
最近のココさんのあの前髪の長さはなんなんだろうか。と、思ってコミックス見直したらコミックスも長かった……(笑
短髪ココさんまた出ないかなー。

続きからちょっとしたアニメ感想と、小話。

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ココさんのあの真黒シャツどうにかならなかったんでしょうか。そしてネクタイは赤てwや、あり得ない組み合わせではないと思うんですがスーツが白いのに……何故あの組み合わせにしたし!
更に緑の首に巻いているそれは外せないんですね!ww
ブランチさんとか格好いいです。私もあんな部屋で寝てみたい(そこなのか
あと何気にワブトラさんが好きですwモルス油取りに行く時のサニーさんとのやり取りとか声をあげて笑っちゃいましたよー。なかなかイカスキャラです!w

でも、四天王が揃うと格好いいなー。見ててこう、迫力ありますよね。
救世主として人々に囲まれる四天王(-1)ww
そんな中、アニメで「うげっ、毒とか」みたいな声をあげた女性がいて、これ絶対小松君もやもやするだろ!と、思っちゃいました。
いくらなんでも世界の救世主に対してそれ酷い言葉じゃない?wとか思いつつ、これはココマ的には美味しいのでは!!と、思って書いたお話を下に乗せておきます。
宜しければどうぞー!


 フェスが開催され、トリコさんが思わぬ所で車を降りてしまったために一般の人々に取り囲まれた僕たちは、なんとかその手を振り切った。
 四天王の皆さんと談笑しながら会場へと向かう道中、僕の心に引っかかるそれは、ちくちくと今も僕の胸を苛んでいる。
「なんだ、小松ゥ、まだ緊張してんのか?」
「……トリコさん」
 ぐっと肩を掴まれて、僕はその顔を見上げた。逆光で少し見え難くて目を細めると、トリコさんがニカッと笑うのが見えた。
「大丈夫だ! お前なら!」
 ありがとうございます。と、呟いて僕はやんわりと笑う。今、僕が顔を強張らせている理由はもっと別のことだったのだけれど、トリコさんは緊張しているせいだと思い込んでくれたようだ。僕はそのことにホッとして、息を吐く。
 さっきの言葉が、やけに胸に突き刺さっている。このままじゃ駄目だと思うのに、もやもやとした何かが胸の中に燻っている。
「よっしゃあ、行くか!」
 トリコさんが僕の頭をぽんぽんと叩いて、僕の先を行く。サニーさんやゼブラさんもその後に続くように、さっさと会場の中へと入っていってしまった。僕も慌ててその背中を追い掛け、フェス会場の中へと入った、その時。
「小松君」
 腕を掴む手に、僕はびくりと体を震わせる。見上げた先にいたのは、ココさんだった。
「ココさん?」
「ちょっとだけ、ごめんね」
「えっ、えっ!? ちょ、まってください!」
 ココさんは入り口すぐ傍のトイレへと僕を押し込める。誰もいないトイレへと押し込められて、僕はココさんに覗きこまれる。頬を撫でられて、僕はぴくりと体を震わせた。こんなにココさんが強引になるのも、なかなか珍しいことなだけに、僕は困惑する。
「ど、どうかしました?」
「それ、僕のせいだよね」
 とんと胸を叩かれて、僕は首を傾げる。ココさんの浮かべられた笑みに、僅かに苦いものが滲んだ。
「……それって?」
「君は優しいから」
 体を引き寄せられて、その腕に抱き込まれる。驚きに身を固まらせた僕の背中を、ココさんが宥めるようにぽんぽんと叩いた。
「僕は平気だよ」
 その言葉に、僕はぐっと言葉を呑み込んだ。ココさんの背中に手を伸ばし、僕はそこにしっかりとしがみつく。
「ありがとう、小松君。昔ならもしかしたら、傷付いたかもしれないけど……もう、あんな見ず知らずの人達の言葉に、僕はもう左右されたりしない。傷付いたりすることもないんだ」
 ぎゅうとココさんの腕が僕を痛いくらいの力で抱きしめてくれる。僕は込み上げてくるそれを、ぐっと噛み締めた。今何かを喋ったら、涙が出てしまいそうだった。
「それに事実だしね。四獣との戦いで、僕がどれほど恐ろしい毒を身に秘めているか……」
「恐ろしくなんかありませんっ!!!」
 僕はココさんの体から僅かに体を離し、声を荒げてココさんに叫んだ。
「ココさんの毒は人を守るためにある毒です! 実際に四獣を倒せたのも、その力があったからこそなのに! なのに、どうしてあんな酷いこと……!」
 あの声が耳について離れない。近寄ろうとした人々が、見事にココさんから距離を置いた瞬間。僕はなんとも言えない、やり場のない思いを抱いた。
「……そうは言うけどね、彼らの気持ちも最もだと思うよ?」
「でもっ!」
 ましてや本人が言ったのだから。と、ココさんは笑う。その笑顔の裏で、傷付いているのではないか。そんな疑念を抱いて、僕はココさんを見上げる。ココさんは僕の視線に気付くと、酷く柔らかく笑って見せた。
「僕は平気」
「ココさん……」
 君がそんな顔をしている方が辛いよ。と、ココさんは僕の額に口付けてくる。誰よりも優しい人だから、心の底では傷付いているのかもしれない。そう思うと、辛かった。
「あぁ、そんな顔しないで」
 ココさんが僕の頭を引き寄せて、ぎゅっと僕の頭をココさんのお腹へと押し当てられる。泣きたいのはココさんなのに、僕が泣いてどうするんだと、僕はぐっと奥歯を噛み締めた。
「本当に僕は平気なんだ、君がいてくれるから」
 うーっと、僕は呻る。ココさんがヨシヨシと僕の頭を、子供にするように撫でていた。その毒を扱う大きな手は、こんなにも優しいのに。
「君がこうして触らせてくれて、触れてくれる。僕にはそれだけで、十分。他の奴らには触りたくもないし、触られたいとも思わない。逆にそう言うことで避けてくれるなら、僕にとっては願ったり叶ったりだよ」
 くすくすとココさんは笑う。その声に嘘はなさそうだけれど、嘘がとても上手い人だから、本当はどうなのか僕にはわからない。
「……小松君、」
 ココさんの指先が、僕の顎を持ち上げる。涙が滲みそうになるのを堪え、僕はゆるゆるとココさんを見上げた。
「僕のために泣いてくれて、ありがとう」
 その言葉に、僕はついに瞳から涙を溢れさせた。浮かんだ涙は、全てココさんの唇に掬い取られていく。
「ほら、涙を拭いて? 笑顔を見せて。フェスで頑張る君の姿、僕に見せて」
 ココさんの唇が顔中に落とされて、最後に唇に落とされた。くすぐったいそれに、僕はやんわりと笑う。
「がんばります」
「うん、応援してる」
 さあ、トリコ達が心配するといけないから、行こうか。と、ココさんが僕に手を伸ばしてくれる。ココさんの顔をもう一度見てみたけれど、それはとても穏やかな表情だった。そのことに、僕は少しほっとする。
「……あの、ココさん」
 伸ばされた手の袖口を引っ張り、僕はココさんを手招きする。首を傾げて屈んだココさんの、傍近くによった端整な顔は、相変わらず僕をどきりとさせる。
 僕は手を伸ばしてココさんの頬に触れると、そっとその頬に口付けた。
「見てて下さい! 精一杯、頑張ってきますから!」
 きょとんとしたようなココさんに笑って、僕はトイレから逃げるように飛び出した。
 後ろに残してきたココさんの少し驚いたような顔を思い出し、僕はくすりと笑う。すぐに後ろから僕を呼ぶ声と、足音が近づいてくる。その腕が僕に届くまで、あともう少し。





ゼブラさんはこのあと「ケッ」とか言ってる。絶対。
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