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無事に入稿を終えた本が、明日手元に届くそうです。私もいい加減入稿早かったけど、それにしても早いよ…w
書店さんにも納入されるようですが、7/28からのお取り扱いになるのでしばしお待ち下さいねー。
一応大体の必要数は確保しているの手大丈夫だとは思うのですが、今回あんまり手元にくる冊数がないので、もしもご入り用ならお名前を教えて頂ければお取り置きしておきます。そんなことしなくても大丈夫なくらいの冊数は持っていけると思います。
そして続きからは、某方と話していたら唐突に盛り上がったココマのヴァンパイアネタ。流石すぎますうさぎさん。
で、あんまりにも萌えたのでこんなの書きたいなっていうシーン一部分のみ書いてみました
ちゃんとしたのは後日書きたいですです。
本当に日記にあげているのはサンプルを除き、見直しもしていない書き殴りと呼べるものが殆どなんです。あ、勿論長そうなやつは設定もあるんですけど。
このヴァンパイアも……長くなりそうな予感。今回は書きたい所だけ書いたので続きません。
書店さんにも納入されるようですが、7/28からのお取り扱いになるのでしばしお待ち下さいねー。
一応大体の必要数は確保しているの手大丈夫だとは思うのですが、今回あんまり手元にくる冊数がないので、もしもご入り用ならお名前を教えて頂ければお取り置きしておきます。そんなことしなくても大丈夫なくらいの冊数は持っていけると思います。
そして続きからは、某方と話していたら唐突に盛り上がったココマのヴァンパイアネタ。流石すぎますうさぎさん。
で、あんまりにも萌えたのでこんなの書きたいなっていうシーン一部分のみ書いてみました
ちゃんとしたのは後日書きたいですです。
本当に日記にあげているのはサンプルを除き、見直しもしていない書き殴りと呼べるものが殆どなんです。あ、勿論長そうなやつは設定もあるんですけど。
このヴァンパイアも……長くなりそうな予感。今回は書きたい所だけ書いたので続きません。
「小松君」
ベッドの上に腰かけた男が、泣かないで。と、柔らかな声で告げる。呆然と立ち尽くしたままの小松と呼ばれた小柄な男は、どこか頼りなげにふらふらとしながら、なんとか立っているように思えた。
暗い闇の中、明かりになるものはない。ただカーテンの隙間から洩れてくる月明かりだけが、今二人の間にある光と呼べるだった。
「や、いやですっ」
小松はふらりとココに向けて、一歩踏み出した。
意思とは裏腹に、体はココを求めている。どくどくと煩く鳴り響く心臓を鷲掴み、小松はぽろぽろと透明な雫を瞳から零した。月明かりを弾いた雫は、静かに床へと落ちていく。
その顔を、月の光が照らし出す。その瞳は紅く、物憂げだ。その目が湛えている妖艶さを、ココは食い入るように見つめた。
「いいんだよ、小松君。僕のなんかで良ければ、飲んで」
「だめ、そんなの……っ、」
小松は首を振る。けれども体はココの魔力にあらがえない。気付けば小松は、ベッドへと腰掛けるココのすぐ目の前までやってきてしまっていた。
「ほら」
ココが首元のシャツのボタンを外していく。小松は途端にごくりと喉を鳴らし、ココの首に開けられた小さな穴へと視線を注いだ。それは小松が噛みついた痕だ。これを見る度に、小松はココに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「僕は平気。君がどんなに僕の血を摂取したところで、僕は死なないから」
その根拠は一体どこからくるのだろうと、小松はいつも思う。そんな保証なんてきっとない。自分がココの血を吸い尽くしてしまう日が、いつかきてしまうかもしれないのだ。小松はその時のことを想像して、体を震わせる。
それでも小松は、ココの誘惑に耐えられなかった。静かにその膝の上に乗り上げて、息を乱してココの太い首にかぷりと噛み付いた。ココの腕が小松の腰に回されて、その手は小松の背筋を撫でていく。
「ん、ふ……っ」
艶めかしい声が漏れてしまうのも仕方がない。舌の上に流れてくる紅い血は小松にとって甘美とも呼べる味だった。じゅるじゅると音を立てて吸い、ココの体温を感じながらそれを啜る。
飢えが治まった所で、小松はなんとか唇をそこからもぎ離した。息を吐くと、ココの唇が額に落とされる。
「もういいの? 全然飲んでないじゃない」
「必要最低限で、いいんです」
生きるために少しだけ貰えれば。
そんな健気なことを言う小松に、ココは瞳を細めて、小松の唇についた紅を拭ってやる。
小松の目から、ぽろりとまた雫が落ちた。
「ごめんなさい、ココさん。ココさんは弱っていた僕をただ拾ってくれただけなのに……こんなことまでさせてしまって」
「謝る必要なんか一つもないよ。僕がしたくてしていることなんだから」
ココは笑って、なんでもないことのようにそう言ってのけた。震える小松の小さな体を抱き締めて、ココはその頭の天辺に小さく音を立てて口付ける。
とろりとした闇が二人を包んだ。夜は始まったばかりで、朝までには程遠い。
二人の寝室へと入り込んでいた光は消え失せ、深い闇はただ二人の傍らにある。小松は紅い瞳を隠してくれる闇に感謝をしながら、ココの温かな体へと身を寄せる。
ぎゅうと抱き締めてくれる腕に心地良い安堵と、漠然とした不安を抱えながら、小松は静かに瞳を閉じた。
ベッドの上に腰かけた男が、泣かないで。と、柔らかな声で告げる。呆然と立ち尽くしたままの小松と呼ばれた小柄な男は、どこか頼りなげにふらふらとしながら、なんとか立っているように思えた。
暗い闇の中、明かりになるものはない。ただカーテンの隙間から洩れてくる月明かりだけが、今二人の間にある光と呼べるだった。
「や、いやですっ」
小松はふらりとココに向けて、一歩踏み出した。
意思とは裏腹に、体はココを求めている。どくどくと煩く鳴り響く心臓を鷲掴み、小松はぽろぽろと透明な雫を瞳から零した。月明かりを弾いた雫は、静かに床へと落ちていく。
その顔を、月の光が照らし出す。その瞳は紅く、物憂げだ。その目が湛えている妖艶さを、ココは食い入るように見つめた。
「いいんだよ、小松君。僕のなんかで良ければ、飲んで」
「だめ、そんなの……っ、」
小松は首を振る。けれども体はココの魔力にあらがえない。気付けば小松は、ベッドへと腰掛けるココのすぐ目の前までやってきてしまっていた。
「ほら」
ココが首元のシャツのボタンを外していく。小松は途端にごくりと喉を鳴らし、ココの首に開けられた小さな穴へと視線を注いだ。それは小松が噛みついた痕だ。これを見る度に、小松はココに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「僕は平気。君がどんなに僕の血を摂取したところで、僕は死なないから」
その根拠は一体どこからくるのだろうと、小松はいつも思う。そんな保証なんてきっとない。自分がココの血を吸い尽くしてしまう日が、いつかきてしまうかもしれないのだ。小松はその時のことを想像して、体を震わせる。
それでも小松は、ココの誘惑に耐えられなかった。静かにその膝の上に乗り上げて、息を乱してココの太い首にかぷりと噛み付いた。ココの腕が小松の腰に回されて、その手は小松の背筋を撫でていく。
「ん、ふ……っ」
艶めかしい声が漏れてしまうのも仕方がない。舌の上に流れてくる紅い血は小松にとって甘美とも呼べる味だった。じゅるじゅると音を立てて吸い、ココの体温を感じながらそれを啜る。
飢えが治まった所で、小松はなんとか唇をそこからもぎ離した。息を吐くと、ココの唇が額に落とされる。
「もういいの? 全然飲んでないじゃない」
「必要最低限で、いいんです」
生きるために少しだけ貰えれば。
そんな健気なことを言う小松に、ココは瞳を細めて、小松の唇についた紅を拭ってやる。
小松の目から、ぽろりとまた雫が落ちた。
「ごめんなさい、ココさん。ココさんは弱っていた僕をただ拾ってくれただけなのに……こんなことまでさせてしまって」
「謝る必要なんか一つもないよ。僕がしたくてしていることなんだから」
ココは笑って、なんでもないことのようにそう言ってのけた。震える小松の小さな体を抱き締めて、ココはその頭の天辺に小さく音を立てて口付ける。
とろりとした闇が二人を包んだ。夜は始まったばかりで、朝までには程遠い。
二人の寝室へと入り込んでいた光は消え失せ、深い闇はただ二人の傍らにある。小松は紅い瞳を隠してくれる闇に感謝をしながら、ココの温かな体へと身を寄せる。
ぎゅうと抱き締めてくれる腕に心地良い安堵と、漠然とした不安を抱えながら、小松は静かに瞳を閉じた。
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