×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
拍手いつもありがとうございます!
リーマン記事に拍手いっぱいありがとうございますー!
あとサイトへの拍手も!嬉しいです(*´ω`*)
そろそろ原稿頑張らないと!頑張れ私あと一息!
記憶喪失小松君のお話です。
本当に原稿やってんの?と、たまにお声を頂きますがやってますよ!しっかりね!w
続きを読みたいとリクエストを頂きましたので5/31のリーマン記事の続きです。
ゴムの袋を口で破くココさん!
そんなわけで続きよりどぞー。
リーマン記事に拍手いっぱいありがとうございますー!
あとサイトへの拍手も!嬉しいです(*´ω`*)
そろそろ原稿頑張らないと!頑張れ私あと一息!
記憶喪失小松君のお話です。
本当に原稿やってんの?と、たまにお声を頂きますがやってますよ!しっかりね!w
続きを読みたいとリクエストを頂きましたので5/31のリーマン記事の続きです。
ゴムの袋を口で破くココさん!
そんなわけで続きよりどぞー。
「あ、あ!」
びくりと震える足を抱え、僕はそこに口付けた。ズボンも下着もとっくに取り払い、あとは小松君が着ていたシャツ一枚という状況だ。じっくりじっ くりと、食材に対する下ごしらえのように僕は小松君の中に指を埋め込みつつ、そして引き抜いた。焦れったい動きに、小松君がもどかしそうに身を揺すった り、腰を前後させたりするいやらしさにくらくらしながら、僕はそれでも小松君の無言の要求には応えないでいた。
「ふふ、このコンドーム、苺の香りがするんだってさ。美味しいかな?」
そんな僕の言葉に、味までするわけないでしょう! と、そんなことを言いたげな瞳が、僕をキッと睨みあげた。僕はそんな小松君に構うことなく、その体を抱えあげる。
「小松君、ちょっとお願いごとをしてもいいかな」
僕は小松君と体勢を入れ替えた。小松君から体を離し、がくがくと震えている足に構わず、僕は小松君の机に腰掛けた。足に力の入らない小松君が、僕の膝に縋る。その唇から吐き出される甘い吐息に、僕はぞくぞくと背筋を震わせた。
「これ、つけて?」
それと準備もしてね。と、僕は見上げてくる小松君ににこりと笑い掛けた。先程歯で破ったコンドームを小松君に差し出すと、小松君は一瞬躊躇うような仕草を見せた後、おずおずと僕からそれを受け取った。
「良い子だ」
僕はその小さな頭を撫でる。小松君はゆっくりとコンドームを取り出すと、僕のズボンに手を掛けた。じっと見つめた後、小松君は僕のベルトを外し、たどたどしく僕のズボンのジッパーに手を掛ける。ゆっくりと、もどかしいくらいの速度で降ろされていく音がフロアに響く。
盛り上がっているそこを擦った小松君は、僕の吐息が乱れたのを知ると更にゆっくりとした動作で僕のそれを下着から取り出した。
すぐに窮屈なそこから出てきた僕自身を、小松君はこくりと唾液を飲み込んで見つめている。頬は紅く、この行為が初めてというわけでもないのに小松君が躊躇うのは、ここが会社だからだろう。
「焦らしているの?」
わかっているのに、僕はあえてそう問うた。小松君は首を横に振ると、またおずおずと僕に触れた。コンドームを被せて、引き降ろされる。確かにサイズはぴったりだった。むせかえりそうな程の甘い香りが広がったけれど、不思議と嫌な感じはしなかった。
小松君の唇が不意にちゅうと触れて、僕は更に吐息を漏らす。小松君はその小さな口に僕を頬張り、飲み込み切れない部分については手を使うことに決めたようだった。
「ん……っ、んんっ」
小松君の唇が僕のグロテスクなものを飲み込んでいく。その姿に酷い興奮を覚える。小松君の頭に手を置けば、小松君はそれに勇気づけられたようにさらにくぷぷと僕のそこを飲み込んでいった。
「ん、ぁ……小松、君」
なで、とその髪を撫でる。柔らかくはないけど、硬くもないそこを飽きることなく撫でると、小松君は上目遣いで僕を見上げてきた。
「……っ、クルね、それ」
は、と息を吐きだし、僕は唇を歪める。ぺろりと舌舐めずりすると、小松君は嬉しそうに瞳を細めて、僕のそこに吸いついた。
「ふにゃっ、ああ?!」
「……っ、ほら、こっちの準備もしてくれないと」
コレ、あげられないよ? 僕が小松君のズボンを脱がし、その孔に指を擦りつけると小松君の腰が跳ね上がる。唾液で濡らした指先を埋めれば、小松君は僕から唇を離し、僕のそれを頬にすりつけながら首を振った。
「や、ああ! それ、だめ、だめぇ」
「どうして? 駄目なら受け入れなければいいだろ? それどころか、どんどん吸い付いて飲み込んでいってしまう程なのに」
ぐぷぷと音を立てて飲み込んでいく後孔。柔らかく僕を受け入れてくれるそこに、僕の興奮だって隠しようがない。僕の先端からじわりと漏れた先走りが、小松君のを頬をいやらしく濡らしていった。
「あ、ぅ、ううっ!」
「お口が留守だよ、小松君」
前に集中してよ。と、促して腰を揺すれば、小松君は目から涙を零しながら僕に口付ける。健気な姿に僕の興奮は煽られる一方だ。
小松君への想いは複雑だ。優しくしてあげたい。酷くしたい。愛したい。泣いて縋って欲しい。そんな相反する気持ちが僕の中でせめぎあう。けれどどれも本当で、小松君が本当に悲しむようなこと以外はなんだってしたいと思う。
時には仕事でだって贔屓したくなるくらいだけど、それは小松君が悲しむことだからしない。それにそんなことしなくたって、小松君は優秀だから大丈夫だろう。
僕は唐突に嫉妬していたことも忘れて、優しい気持ちになる。その気持ちのまま、僕は小松君の頭を撫でた。
「ふ、ぅう?」
「あぁ、いけない。贔屓をしてはいけないね。机の中にこんなものを隠していたいけない部下には、ちゃんとお仕置きしなきゃ」
びく、と小松君の体が震える。その瞳は期待で満ちていた。僕はにやりと笑うと、小松君から僕自身を引き離す。ねと、と小松君の唇と、僕のそれが糸を繋いだ。
「やらしいね」
僕は指先を伸ばし、小松君の頬についたそれを拭う。小松君の手が僕の手を取り、その指先に付着した僕の先走りをぺろりと舐め上げた。
「ん、ココ、さぁ」
ください。と、小松君が蚊の鳴くような小さな声で告げる。僕はにやりと笑みを浮かべて、小松君の体を抱き上げた。
「あ、ぁ……!」
期待で小松君の吐息が乱れた。僕は小松君の顔を覗き込み、にやりと意地悪く笑う。
「答えて、小松君。これ、誰からの貰いもの?」
「……っ、」
小松君はそこでぐっと言葉を飲み込んだ。誰かを小松君が庇っているというだけで、僕の心は嫉妬でどす黒くなってしまいそうだった。
掠れた吐息で君の名前を呼ぶ。ぴたりと小松君の後ろに自身の切っ先を宛てたまま、僕は小松君の目を見つめ続けた。
「ココ、さ……」
「言わなきゃこのままだよ。それとも、このまま帰るかい?」
こんないやらしい体を持て余したまま、帰れる? と、僕は更に意地悪く尋ねた。小松君の体がぶるりと震え、むずがる子供のように嫌々と首を振って見せた。
「やだ、ココさん……」
「じゃあ、小松君」
わかるよね? 僕は優しく問い掛ける。これじゃまるで悪魔みたいだなと思うけれど、小松君に関しては僕の器は猫の額よりも小さい自覚があった。
「と、りこ、さんが、ココさんとって……」
「……あぁ、あの食いしん坊ちゃんか」
小松君とよく絡んでいる営業の一人。僕の腐れ縁仲間でもある。僕は息を吐くと、小松君の体を一気に貫いた。
「あ、ああああっ!」
「やっぱり君にはお仕置きしなきゃ。僕の腕の中で他の男を思い出して、庇って、あまつさえ名前まで呼ぶなんて」
「にゃ、ああああっ、あ! ごめ、ごめんなさ……ひっ!」
ずく、と僕は最初から容赦しなかった。僕の言葉を聞いていた人は誰しも僕の言葉が理不尽だと言うだろう。そんなこと当然のようにわかっている。 だけど小松君は、そんなことに気付きもしないでただひたすら謝罪の言葉を繰り返す。僕は口端を緩めると、一際深く小松君の奥を突きながら、小松君の耳元で 呟いた。
「ふふ、えっちだね。自分の机で犯されて、感じてるの?」
「ふ、ぐぅ……っ、ぁ、ああ、ちが、ちがうっ!」
違わないよ。僕は小松君の言葉を否定しながら、小松君の額に口付けてまた深く身をそこに沈めた。きゅんきゅんと僕を締め付け、体をぶるぶると震わせる小松君はもう限界が近いのだろう。
皺になる程僕のシャツを握り締めて、僕のシャツに唾液や鼻水、涙を沁み込ませながら小松君は僕にぎゅうと抱きついてきた。
「ココ、ココさ……っ」
「もうすぐ十時だね、小松君。警備員の身回りが始まる時刻だ」
僕は時計を振り返ると、小松君にそんな言葉を落とす。びくんと強く震えた小松君が、僕のものを強くぎゅうと締めあげた。
「……っ、すごっ」
「や、ああ! ココさ、だめ、だめ、ぇ!」
警備員の巡回がくるのを、小松君も理解したのだろう。誰かが来る前にやめてほしいと、その快楽に蕩けながらも残っていた理性の光を湛え、小松君は僕に懇願する。
僕は構うことなく、腰を打ちつけた。
「……ふ、いいじゃない、見せつければ。僕は部長にお尻の穴を犯されたくて、机の中にコンドームを隠すくらいにうずうずしてますって」
「ひ、くぅ、ちが、ちが……ぁっ!」
小松君の目からぼろぼろと涙が零れ落ちる。僕は小松君の涙を吸い取りながら、小さく笑みを浮かべた。
小松君が思っているほど、このフロアに警備員が来るのは早くない。少なくともあと十分は掛かる。だけども僕は、小松君の耳元にそれこそ悪魔の囁きを落とすことに決めた。
「ほら、警備員の足音が聞こえてきた」
「っ、ひ?! あ、ぁあっ! ココ、ココさ……っ」
ふるふると小松君が首を振る。涙を散らすその姿に、僕の興奮は煽られる一方だ。僕は小松君をぎゅうと抱き締めて、強く強く中を穿った。
「ひぐっ?! ぁ、あー! だ、ぁめ……っ」
高い声が耳に届く。もしも警備員が来ているとしたら、そんな声はもう筒抜けだろう。小松君が僕に強くしがみついてくる。
「おねが、お願い、しますっ、ココさん、たすけ……!」
一緒にいられなくなるのは嫌だ。と、小松君はぼろぼろと泣く。泣いていた意味が決して羞恥からではなく、離別からの恐怖なのだと僕はそこでようやく察した。
「こまつ、くん……っ」
なんていじらしく、可愛らしいのだろうか。胸を打つその姿に、僕は思わず小松君の体をぎゅうと抱き締めた。
「ふ、ぁあ! ココさ、やだ、ぁ!」
「大丈夫、そのまま感じて」
耳に吐息を吹き掛け、小松君の耳の中へと舌を差しこむ。ぶるりと震えた小松君はか細い声をあげて、ぎゅっと目を瞑った。僕は小松君の体を揺す り、その体の最奥へと自身をねじ込みながら、この快楽の天辺を目指して腰を揺さぶった。じゅくじゅくと粘着質な音がフロアに響き、僕らはあっという間に高 みへと昇りつめた。
「ひ……ん、んんんっ!」
「ん、ふぅ」
小松君の開いた唇の中に舌を移動させ、僕は小松君の舌を絡め取った。僕の口の中に飲み込まれた嬌声。小松君の体が硬直し、弾ける間際に僕は小松君の先端にハンカチを被せた。小松君の白濁とした欲望の証は、僕のハンカチへと全て飲み込まれていった。
「ぁ、ああ……」
快楽の余韻で震える小松君の太股を撫でて、僕は小松君の体をハンカチの綺麗な部分で拭くと、その体の衣服を整えた。小松君の中から自身を取り出 し、中身を零さないように慎重にゴムを取り外す。まさか会社でこれを捨てていくわけにもいくまい。僕はそれも汚れたハンカチで包み、そのままポケットの中 へと突っ込んだ。
「ふ、にゃあ……」
「可愛い、小松君」
続きは帰ったらしようね。と、僕は小松君の体を抱え上げた。そのまま眠ってしまいそうな小松君の瞼に口付けると、案の定、小松君は眠りの中へと旅立ってしまったようだ。
僕は二人分の鞄を持つと、小松君を抱えたまま会社を出る。途中で警備員と擦れ違ったけれど、顔見知りの警備員は「こんな遅くまでお疲れ様です」と、労いの言葉を掛けてくれるだけだった。
勿論、腕の中の小松君に不審な目を向けはしたけれど「残業続きで疲れていたみたいでね、仕事が終わった途端スイッチが切れちゃったみたい」と、言えばそれもそれで納得してしまった。
会社の地下に降りて、もう殆ど残っていない駐車場で僕は自身の車に辿り着く。僕はくつりと笑うと、腕の中で眠る小松君をそっと座席に降ろし、 シートベルトをつけて、仮眠用にと車内に置いてあったタオルケットを掛けてやる。小松君はむにゃりと唇を動かすと、すぐにタオルケットに包まってすうすう と穏やかな寝息を立てた。その目元には、若干の隈。
「ふふ、やっぱり疲れていたんだね」
僕はその目元に口付けて、運転席へと向かう。勿論、今日の行き先は僕の家になるだろう。僕はシートベルトをつけて、隣に眠る人を見る。
きっと明日起きたら、僕はこっぴどく怒られるだろう。会社以外では僕は小松君に勝てる気がしないから。
僕は横に眠る君を見つめながらくすりと笑うと、静かに車を発進させた。
びくりと震える足を抱え、僕はそこに口付けた。ズボンも下着もとっくに取り払い、あとは小松君が着ていたシャツ一枚という状況だ。じっくりじっ くりと、食材に対する下ごしらえのように僕は小松君の中に指を埋め込みつつ、そして引き抜いた。焦れったい動きに、小松君がもどかしそうに身を揺すった り、腰を前後させたりするいやらしさにくらくらしながら、僕はそれでも小松君の無言の要求には応えないでいた。
「ふふ、このコンドーム、苺の香りがするんだってさ。美味しいかな?」
そんな僕の言葉に、味までするわけないでしょう! と、そんなことを言いたげな瞳が、僕をキッと睨みあげた。僕はそんな小松君に構うことなく、その体を抱えあげる。
「小松君、ちょっとお願いごとをしてもいいかな」
僕は小松君と体勢を入れ替えた。小松君から体を離し、がくがくと震えている足に構わず、僕は小松君の机に腰掛けた。足に力の入らない小松君が、僕の膝に縋る。その唇から吐き出される甘い吐息に、僕はぞくぞくと背筋を震わせた。
「これ、つけて?」
それと準備もしてね。と、僕は見上げてくる小松君ににこりと笑い掛けた。先程歯で破ったコンドームを小松君に差し出すと、小松君は一瞬躊躇うような仕草を見せた後、おずおずと僕からそれを受け取った。
「良い子だ」
僕はその小さな頭を撫でる。小松君はゆっくりとコンドームを取り出すと、僕のズボンに手を掛けた。じっと見つめた後、小松君は僕のベルトを外し、たどたどしく僕のズボンのジッパーに手を掛ける。ゆっくりと、もどかしいくらいの速度で降ろされていく音がフロアに響く。
盛り上がっているそこを擦った小松君は、僕の吐息が乱れたのを知ると更にゆっくりとした動作で僕のそれを下着から取り出した。
すぐに窮屈なそこから出てきた僕自身を、小松君はこくりと唾液を飲み込んで見つめている。頬は紅く、この行為が初めてというわけでもないのに小松君が躊躇うのは、ここが会社だからだろう。
「焦らしているの?」
わかっているのに、僕はあえてそう問うた。小松君は首を横に振ると、またおずおずと僕に触れた。コンドームを被せて、引き降ろされる。確かにサイズはぴったりだった。むせかえりそうな程の甘い香りが広がったけれど、不思議と嫌な感じはしなかった。
小松君の唇が不意にちゅうと触れて、僕は更に吐息を漏らす。小松君はその小さな口に僕を頬張り、飲み込み切れない部分については手を使うことに決めたようだった。
「ん……っ、んんっ」
小松君の唇が僕のグロテスクなものを飲み込んでいく。その姿に酷い興奮を覚える。小松君の頭に手を置けば、小松君はそれに勇気づけられたようにさらにくぷぷと僕のそこを飲み込んでいった。
「ん、ぁ……小松、君」
なで、とその髪を撫でる。柔らかくはないけど、硬くもないそこを飽きることなく撫でると、小松君は上目遣いで僕を見上げてきた。
「……っ、クルね、それ」
は、と息を吐きだし、僕は唇を歪める。ぺろりと舌舐めずりすると、小松君は嬉しそうに瞳を細めて、僕のそこに吸いついた。
「ふにゃっ、ああ?!」
「……っ、ほら、こっちの準備もしてくれないと」
コレ、あげられないよ? 僕が小松君のズボンを脱がし、その孔に指を擦りつけると小松君の腰が跳ね上がる。唾液で濡らした指先を埋めれば、小松君は僕から唇を離し、僕のそれを頬にすりつけながら首を振った。
「や、ああ! それ、だめ、だめぇ」
「どうして? 駄目なら受け入れなければいいだろ? それどころか、どんどん吸い付いて飲み込んでいってしまう程なのに」
ぐぷぷと音を立てて飲み込んでいく後孔。柔らかく僕を受け入れてくれるそこに、僕の興奮だって隠しようがない。僕の先端からじわりと漏れた先走りが、小松君のを頬をいやらしく濡らしていった。
「あ、ぅ、ううっ!」
「お口が留守だよ、小松君」
前に集中してよ。と、促して腰を揺すれば、小松君は目から涙を零しながら僕に口付ける。健気な姿に僕の興奮は煽られる一方だ。
小松君への想いは複雑だ。優しくしてあげたい。酷くしたい。愛したい。泣いて縋って欲しい。そんな相反する気持ちが僕の中でせめぎあう。けれどどれも本当で、小松君が本当に悲しむようなこと以外はなんだってしたいと思う。
時には仕事でだって贔屓したくなるくらいだけど、それは小松君が悲しむことだからしない。それにそんなことしなくたって、小松君は優秀だから大丈夫だろう。
僕は唐突に嫉妬していたことも忘れて、優しい気持ちになる。その気持ちのまま、僕は小松君の頭を撫でた。
「ふ、ぅう?」
「あぁ、いけない。贔屓をしてはいけないね。机の中にこんなものを隠していたいけない部下には、ちゃんとお仕置きしなきゃ」
びく、と小松君の体が震える。その瞳は期待で満ちていた。僕はにやりと笑うと、小松君から僕自身を引き離す。ねと、と小松君の唇と、僕のそれが糸を繋いだ。
「やらしいね」
僕は指先を伸ばし、小松君の頬についたそれを拭う。小松君の手が僕の手を取り、その指先に付着した僕の先走りをぺろりと舐め上げた。
「ん、ココ、さぁ」
ください。と、小松君が蚊の鳴くような小さな声で告げる。僕はにやりと笑みを浮かべて、小松君の体を抱き上げた。
「あ、ぁ……!」
期待で小松君の吐息が乱れた。僕は小松君の顔を覗き込み、にやりと意地悪く笑う。
「答えて、小松君。これ、誰からの貰いもの?」
「……っ、」
小松君はそこでぐっと言葉を飲み込んだ。誰かを小松君が庇っているというだけで、僕の心は嫉妬でどす黒くなってしまいそうだった。
掠れた吐息で君の名前を呼ぶ。ぴたりと小松君の後ろに自身の切っ先を宛てたまま、僕は小松君の目を見つめ続けた。
「ココ、さ……」
「言わなきゃこのままだよ。それとも、このまま帰るかい?」
こんないやらしい体を持て余したまま、帰れる? と、僕は更に意地悪く尋ねた。小松君の体がぶるりと震え、むずがる子供のように嫌々と首を振って見せた。
「やだ、ココさん……」
「じゃあ、小松君」
わかるよね? 僕は優しく問い掛ける。これじゃまるで悪魔みたいだなと思うけれど、小松君に関しては僕の器は猫の額よりも小さい自覚があった。
「と、りこ、さんが、ココさんとって……」
「……あぁ、あの食いしん坊ちゃんか」
小松君とよく絡んでいる営業の一人。僕の腐れ縁仲間でもある。僕は息を吐くと、小松君の体を一気に貫いた。
「あ、ああああっ!」
「やっぱり君にはお仕置きしなきゃ。僕の腕の中で他の男を思い出して、庇って、あまつさえ名前まで呼ぶなんて」
「にゃ、ああああっ、あ! ごめ、ごめんなさ……ひっ!」
ずく、と僕は最初から容赦しなかった。僕の言葉を聞いていた人は誰しも僕の言葉が理不尽だと言うだろう。そんなこと当然のようにわかっている。 だけど小松君は、そんなことに気付きもしないでただひたすら謝罪の言葉を繰り返す。僕は口端を緩めると、一際深く小松君の奥を突きながら、小松君の耳元で 呟いた。
「ふふ、えっちだね。自分の机で犯されて、感じてるの?」
「ふ、ぐぅ……っ、ぁ、ああ、ちが、ちがうっ!」
違わないよ。僕は小松君の言葉を否定しながら、小松君の額に口付けてまた深く身をそこに沈めた。きゅんきゅんと僕を締め付け、体をぶるぶると震わせる小松君はもう限界が近いのだろう。
皺になる程僕のシャツを握り締めて、僕のシャツに唾液や鼻水、涙を沁み込ませながら小松君は僕にぎゅうと抱きついてきた。
「ココ、ココさ……っ」
「もうすぐ十時だね、小松君。警備員の身回りが始まる時刻だ」
僕は時計を振り返ると、小松君にそんな言葉を落とす。びくんと強く震えた小松君が、僕のものを強くぎゅうと締めあげた。
「……っ、すごっ」
「や、ああ! ココさ、だめ、だめ、ぇ!」
警備員の巡回がくるのを、小松君も理解したのだろう。誰かが来る前にやめてほしいと、その快楽に蕩けながらも残っていた理性の光を湛え、小松君は僕に懇願する。
僕は構うことなく、腰を打ちつけた。
「……ふ、いいじゃない、見せつければ。僕は部長にお尻の穴を犯されたくて、机の中にコンドームを隠すくらいにうずうずしてますって」
「ひ、くぅ、ちが、ちが……ぁっ!」
小松君の目からぼろぼろと涙が零れ落ちる。僕は小松君の涙を吸い取りながら、小さく笑みを浮かべた。
小松君が思っているほど、このフロアに警備員が来るのは早くない。少なくともあと十分は掛かる。だけども僕は、小松君の耳元にそれこそ悪魔の囁きを落とすことに決めた。
「ほら、警備員の足音が聞こえてきた」
「っ、ひ?! あ、ぁあっ! ココ、ココさ……っ」
ふるふると小松君が首を振る。涙を散らすその姿に、僕の興奮は煽られる一方だ。僕は小松君をぎゅうと抱き締めて、強く強く中を穿った。
「ひぐっ?! ぁ、あー! だ、ぁめ……っ」
高い声が耳に届く。もしも警備員が来ているとしたら、そんな声はもう筒抜けだろう。小松君が僕に強くしがみついてくる。
「おねが、お願い、しますっ、ココさん、たすけ……!」
一緒にいられなくなるのは嫌だ。と、小松君はぼろぼろと泣く。泣いていた意味が決して羞恥からではなく、離別からの恐怖なのだと僕はそこでようやく察した。
「こまつ、くん……っ」
なんていじらしく、可愛らしいのだろうか。胸を打つその姿に、僕は思わず小松君の体をぎゅうと抱き締めた。
「ふ、ぁあ! ココさ、やだ、ぁ!」
「大丈夫、そのまま感じて」
耳に吐息を吹き掛け、小松君の耳の中へと舌を差しこむ。ぶるりと震えた小松君はか細い声をあげて、ぎゅっと目を瞑った。僕は小松君の体を揺す り、その体の最奥へと自身をねじ込みながら、この快楽の天辺を目指して腰を揺さぶった。じゅくじゅくと粘着質な音がフロアに響き、僕らはあっという間に高 みへと昇りつめた。
「ひ……ん、んんんっ!」
「ん、ふぅ」
小松君の開いた唇の中に舌を移動させ、僕は小松君の舌を絡め取った。僕の口の中に飲み込まれた嬌声。小松君の体が硬直し、弾ける間際に僕は小松君の先端にハンカチを被せた。小松君の白濁とした欲望の証は、僕のハンカチへと全て飲み込まれていった。
「ぁ、ああ……」
快楽の余韻で震える小松君の太股を撫でて、僕は小松君の体をハンカチの綺麗な部分で拭くと、その体の衣服を整えた。小松君の中から自身を取り出 し、中身を零さないように慎重にゴムを取り外す。まさか会社でこれを捨てていくわけにもいくまい。僕はそれも汚れたハンカチで包み、そのままポケットの中 へと突っ込んだ。
「ふ、にゃあ……」
「可愛い、小松君」
続きは帰ったらしようね。と、僕は小松君の体を抱え上げた。そのまま眠ってしまいそうな小松君の瞼に口付けると、案の定、小松君は眠りの中へと旅立ってしまったようだ。
僕は二人分の鞄を持つと、小松君を抱えたまま会社を出る。途中で警備員と擦れ違ったけれど、顔見知りの警備員は「こんな遅くまでお疲れ様です」と、労いの言葉を掛けてくれるだけだった。
勿論、腕の中の小松君に不審な目を向けはしたけれど「残業続きで疲れていたみたいでね、仕事が終わった途端スイッチが切れちゃったみたい」と、言えばそれもそれで納得してしまった。
会社の地下に降りて、もう殆ど残っていない駐車場で僕は自身の車に辿り着く。僕はくつりと笑うと、腕の中で眠る小松君をそっと座席に降ろし、 シートベルトをつけて、仮眠用にと車内に置いてあったタオルケットを掛けてやる。小松君はむにゃりと唇を動かすと、すぐにタオルケットに包まってすうすう と穏やかな寝息を立てた。その目元には、若干の隈。
「ふふ、やっぱり疲れていたんだね」
僕はその目元に口付けて、運転席へと向かう。勿論、今日の行き先は僕の家になるだろう。僕はシートベルトをつけて、隣に眠る人を見る。
きっと明日起きたら、僕はこっぴどく怒られるだろう。会社以外では僕は小松君に勝てる気がしないから。
僕は横に眠る君を見つめながらくすりと笑うと、静かに車を発進させた。
PR
この記事にコメントする