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こんな醜い世界なんて、破滅してしまえばいいと思っていた。
人は常に自分勝手で、その欲望のためには醜くさえなる。
あれが欲しい、これが欲しい、手に入れたい、食べてみたい、見てみたい。
欲望は際限なく溢れ出る。そうして最後に身の破滅を迎えた客を、僕は何度と見てきた。
その欲望を満たすためにだけ、動く人間そのものを。
くだらない。
くだらない、くだらない。
人は皆、腹の中に本音を隠し、口では上辺だけの意味のない言葉をただひたすら紡ぐ。
あなたのために、
あなたのおかげで、
あなたがいてくれれば、
あなたさえよければ、
その腹の中では、如何に僕を自分の思い通りに動かすことが出来るかと考えている。
まるで、人形のように。
ふざけるな、と何度言いたくなっただろう。醜く揺れている電磁波など、誰が好んで見たいなどと思うのか。
この世は醜い。だから、破滅したって何したって、あの頃の僕にはどうでもよかった。
寧ろ、そうなればいいとさえ思っていた。
「ココさん、お茶が入りましたよ」
それなのに、君がいた。
君を、見つけてしまった。
「あぁ、ありがとう」
「どういたしましてっ! ココさんの淹れるようにはなかなか淹れられませんけど!」
きらきらとした笑みで僕の前にお茶を差し出した君に、僕は笑って見せた。
上手くは笑えなかった。小松君はすぐに僕に気がついて、首をことりと傾げると僕の頬に触れる。
「どうか、しました?」
「……いいや、なんでもないよ」
頬に触れた手に触れた。温もりは酷く優しく、僕の頬に、心に沁み込んでいく。
「君がいてくれて、良かった」
「……ココさん?」
小さな体を引き寄せて、心からそう思った。
この世界が醜いだけのものじゃないと知ることが出来た。
この世界にも、救いはあるのだと教えて貰えた。
「君が生まれてきてくれて、僕とこうして出会ってくれて、本当に良かった」
嬉しい。
じわり、と浮かびあがるこんな気持ちを、僕は今まで知らなかった。
君は何も言わず、そっと僕を抱き締めてくれた。
世界は温かいのだと知った。ここにいてもいいのだと言われたような気がした。
「大好きですよ、ココさん」
「……僕もだよ、小松君」
見上げた先にあった顔は、ひたすら優しく微笑んでくれている。
小松君がゆっくりと僕の額に口付けをくれる。まるで宥めるように、そっと。
「お茶、冷めちゃいますよ。早く飲みましょう?」
「うん、そうだね。良い香りだ」
「お茶請けにクッキーも作ったんです! 今持ってきますね」
嬉しそうにそう言った小松君が、僕に背中を向ける。
思わず引き止めそうになった手を止めた。
こんなにも君だけを求めている自分に、僕はそっと手見つめて苦笑する。
「あ、ココさん」
「あ、あぁ、なんだい?」
手から視線を小松君へと向けると、小松君が照れたように振り向いた。
「僕も、ココさんと出会えて幸せです」
「小松君……ッ!」
顔を赤くして、そのままキッチンへと消えた君。
僕は椅子を蹴倒して立ち上がった。
椅子もお茶も後でいい。
今はただ、この温かい世界をくれた君を、腕の中に閉じ込めたかった。
oh……
なんというかよくわからないお話に……!
小松君によって世界がキラキラして見えるようになったココさんの感動加減はきっと半端ない。
ますます小松君に魅了されちゃうねっ!!
と、いうのが最近のマイブームであります。
人は常に自分勝手で、その欲望のためには醜くさえなる。
あれが欲しい、これが欲しい、手に入れたい、食べてみたい、見てみたい。
欲望は際限なく溢れ出る。そうして最後に身の破滅を迎えた客を、僕は何度と見てきた。
その欲望を満たすためにだけ、動く人間そのものを。
くだらない。
くだらない、くだらない。
人は皆、腹の中に本音を隠し、口では上辺だけの意味のない言葉をただひたすら紡ぐ。
あなたのために、
あなたのおかげで、
あなたがいてくれれば、
あなたさえよければ、
その腹の中では、如何に僕を自分の思い通りに動かすことが出来るかと考えている。
まるで、人形のように。
ふざけるな、と何度言いたくなっただろう。醜く揺れている電磁波など、誰が好んで見たいなどと思うのか。
この世は醜い。だから、破滅したって何したって、あの頃の僕にはどうでもよかった。
寧ろ、そうなればいいとさえ思っていた。
「ココさん、お茶が入りましたよ」
それなのに、君がいた。
君を、見つけてしまった。
「あぁ、ありがとう」
「どういたしましてっ! ココさんの淹れるようにはなかなか淹れられませんけど!」
きらきらとした笑みで僕の前にお茶を差し出した君に、僕は笑って見せた。
上手くは笑えなかった。小松君はすぐに僕に気がついて、首をことりと傾げると僕の頬に触れる。
「どうか、しました?」
「……いいや、なんでもないよ」
頬に触れた手に触れた。温もりは酷く優しく、僕の頬に、心に沁み込んでいく。
「君がいてくれて、良かった」
「……ココさん?」
小さな体を引き寄せて、心からそう思った。
この世界が醜いだけのものじゃないと知ることが出来た。
この世界にも、救いはあるのだと教えて貰えた。
「君が生まれてきてくれて、僕とこうして出会ってくれて、本当に良かった」
嬉しい。
じわり、と浮かびあがるこんな気持ちを、僕は今まで知らなかった。
君は何も言わず、そっと僕を抱き締めてくれた。
世界は温かいのだと知った。ここにいてもいいのだと言われたような気がした。
「大好きですよ、ココさん」
「……僕もだよ、小松君」
見上げた先にあった顔は、ひたすら優しく微笑んでくれている。
小松君がゆっくりと僕の額に口付けをくれる。まるで宥めるように、そっと。
「お茶、冷めちゃいますよ。早く飲みましょう?」
「うん、そうだね。良い香りだ」
「お茶請けにクッキーも作ったんです! 今持ってきますね」
嬉しそうにそう言った小松君が、僕に背中を向ける。
思わず引き止めそうになった手を止めた。
こんなにも君だけを求めている自分に、僕はそっと手見つめて苦笑する。
「あ、ココさん」
「あ、あぁ、なんだい?」
手から視線を小松君へと向けると、小松君が照れたように振り向いた。
「僕も、ココさんと出会えて幸せです」
「小松君……ッ!」
顔を赤くして、そのままキッチンへと消えた君。
僕は椅子を蹴倒して立ち上がった。
椅子もお茶も後でいい。
今はただ、この温かい世界をくれた君を、腕の中に閉じ込めたかった。
oh……
なんというかよくわからないお話に……!
小松君によって世界がキラキラして見えるようになったココさんの感動加減はきっと半端ない。
ますます小松君に魅了されちゃうねっ!!
と、いうのが最近のマイブームであります。
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