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没った小説読みたい方はそのまま続きを読むからどうぞ!
続きはちょっとした愚痴というか悩みなんで、華麗にスルーして下さい…w
転職しないかという話を知り合いから貰って、オフの生活状態が揺らぎそうです。
精神的にも、身体的にも……(;´д`)転職KOEEEE!!
今の会社は愚痴りたくなるくらい仕事の考え方が酷い状態の人達が多いんですが(どこも一緒だと思うんですけどね…w)、私の周りにいる人達が本当に良い人で、助けて貰っていることが多くて…そこが本当にネック…
待遇は確かに良いんですが、給料面じゃアイタタな感じの会社でそこが悩みだったんですけどね。
なんとか入社してから割り切ってやってきてたんですけど…。
今回、今後こんな良い話なんか貰えないよってくらい良い会社を勧めて貰えているので、どうしようか考えものです。待遇は凄くいいんだけど働いている人達はどんななんだろうと本当に!
給料も大事だけど働く環境も大事ですよね(´・ω・`)…初めての転職なので非常に怖いです…。
ただ今の会社に数十年間ずっといるの?と言われるとそれも悩む所で…。いつか別れることになるのならそれは今なのかな、という気持ちでもあります(´・ω・`)
まず、向こうの会社に気に入って貰えるのかも、受かるのかもわかりませんけど…w
悩みは尽きませんね(´・ω・`)こういった経験が人間的成長に繋がることを祈るばかりです。
聞いて頂いてありがとうございました!
今週はオンリーですね。張りきって頑張ろうと思います。
いや、もう何も頑張るものはないんですけどww
ペーパーとかもいらないよねと切り捨ててる私です。スペースでポメラとか開いてなんか書いてたりしたら私なので、気軽に声掛けてやって下さいね。
一声頂けるだけで舞い上がりますw
さて、続きに冒頭で述べた、没った小説を置いておきます。
設定は凄いノリノリでフォロワーさんと作った奴なんですけど、多分書き出だしから失敗してたんだな…。
書き直すのでup!
新しく書きなおすために使わなくなった設定もあるけど、それはまた別の機会に書きなおすとします!
続きはちょっとした愚痴というか悩みなんで、華麗にスルーして下さい…w
転職しないかという話を知り合いから貰って、オフの生活状態が揺らぎそうです。
精神的にも、身体的にも……(;´д`)転職KOEEEE!!
今の会社は愚痴りたくなるくらい仕事の考え方が酷い状態の人達が多いんですが(どこも一緒だと思うんですけどね…w)、私の周りにいる人達が本当に良い人で、助けて貰っていることが多くて…そこが本当にネック…
待遇は確かに良いんですが、給料面じゃアイタタな感じの会社でそこが悩みだったんですけどね。
なんとか入社してから割り切ってやってきてたんですけど…。
今回、今後こんな良い話なんか貰えないよってくらい良い会社を勧めて貰えているので、どうしようか考えものです。待遇は凄くいいんだけど働いている人達はどんななんだろうと本当に!
給料も大事だけど働く環境も大事ですよね(´・ω・`)…初めての転職なので非常に怖いです…。
ただ今の会社に数十年間ずっといるの?と言われるとそれも悩む所で…。いつか別れることになるのならそれは今なのかな、という気持ちでもあります(´・ω・`)
まず、向こうの会社に気に入って貰えるのかも、受かるのかもわかりませんけど…w
悩みは尽きませんね(´・ω・`)こういった経験が人間的成長に繋がることを祈るばかりです。
聞いて頂いてありがとうございました!
今週はオンリーですね。張りきって頑張ろうと思います。
いや、もう何も頑張るものはないんですけどww
ペーパーとかもいらないよねと切り捨ててる私です。スペースでポメラとか開いてなんか書いてたりしたら私なので、気軽に声掛けてやって下さいね。
一声頂けるだけで舞い上がりますw
さて、続きに冒頭で述べた、没った小説を置いておきます。
設定は凄いノリノリでフォロワーさんと作った奴なんですけど、多分書き出だしから失敗してたんだな…。
書き直すのでup!
新しく書きなおすために使わなくなった設定もあるけど、それはまた別の機会に書きなおすとします!
どうしてこうなってしまったんだろう。
僕はココさんに抱えあげられるような形で走りながら、そんなことをぼんやりと思った。足は殆ど地面についていない。急な土砂降りで、二人ともずぶ濡れだった。
「ごめんね、小松君。ちょっと我慢して!」
ココさんは着ていたジャケットを僕に被せて、申し訳なさそうに言った。雨音がまわりの音を掻き消して行く。ココさんの足が水溜りを蹴る音が、いやに耳に鮮明に残った。
やがて何かを見つけたらしいココさんが、そこに駆け込む。ジャケットで頭を隠されていたからどこに入ったのかはわからなかったけれど、どうやら室内に入ったらしいということだけはわかった。
「あの…ッ」
「もう少し、待って」
抱き寄せられて、ココさんの匂いが雨の匂いと混ざって鼻孔を擽る。少し掠れたようなココさんの声に、少しだけどきっとした。
少し立ち止まって、ココさんの手が何かの機械を操作していた。ピッという音が鳴ったかと思えば、すぐにココさんは歩き出す。もつれるようになりながらもココさんの腕に支えられながら、僕は前も後ろも見えない状態でココさんだけを頼りに歩くしかない。
どこかの扉を開く音がして、扉が閉まると同時に僕は暗闇から解放された。
「………ホテル?」
「…あぁ、うん。まあ、そうだね」
ココさんは苦笑を浮かべていた。何か問題でもあるのだろうか。見渡して見ても、内装は至って普通のホテルのように思えた。
「もしかして、ホテルグルメの客室…とか?」
「まさか。ここはホテルグルメに10分やそこら走っただけで帰れるような場所じゃないことくらい、君が一番わかってるだろう?」
その通りだった。今日は遠出をしようと切り出したのは僕だ。
「……えぇ、まあ…。でもココさんが困ったような顔をしていたので、気になって」
それに自分の顔もわざとジャケットで見えないように隠されていたように思う。だからてっきりホテルグルメだと思ったのだけれど、ココさんの反応を見ればどうやら違うようだ。
疑問が残るその言葉と仕草に首を傾げている間に、ココさんは逃げるように浴室へと向かう。お湯を沸かしているようだ。
「とりあえず、お風呂に入っておいで。すぐに溜まると思うし、中も温かいようだから」
「え、でもココさんは…」
「僕は君よりずっと頑丈に出来てるから平気。ほら、早く」
そう言って背中を押され、僕の背後で扉が閉められた。僅かに触れたココさんの体も、随分と冷えているのに、ココさんはいつ僕を優先する。
濡れた衣服を脱いで浴室へと入ると、既にお湯は半分程溜まっていた。元々お風呂にはあまり入らない。いつもシャワーを軽く浴びる程度だ。体は確かに冷えてはいたけれど、ココさんのことを思うとあまり長くもいられないなと、やっぱりいつも通りにシャワーを浴びて出ることにした。温かい湯が体を伝うことにほっと安堵して、冷えた体が僅かに体温を取り戻していくの感じた。
体を洗い、頭を洗って、そのまままたシャワーを浴びて、折角沸かしてくれたのだからとお湯にも一応入ってから出た。
脱いだ衣服は既にそこになく、バスタオルと衣服変わりのバスローブが置いてある。有り難く体についた水滴をタオルで拭い、バスローブを羽織ってでると、丁度上半身の衣服を脱いでいたらしいココさんとばっつり目が合ってしまった。
ココさんの鍛え上げられた体に思わず頬に熱が溜まるのを感じて、僕は思わず視線を逸らした。
「随分と早いね、ちゃんと暖まったかい?」
「ええ! 湯船にも浸かりましたし、ほかほかですよ!」
ココさんは不審そうな顔で僕に近付いてくる。その眉間には深い縦皺があった。
するりと伸ばされた長い腕が僕の頬に触れ、何かを確かめるように僕の耳を擽っていく。
「冷たい」
「え? でも……」
「君のことだから、どうせ僕のことを心配してくれたんだろうけど…これじゃ暖まったとは言えないよ」
怒っているような表情を浮かべるココさんに、僕は苦笑を浮かべることも出来ず、ココさんを見つめることしかできなかった。
「えと……じゃあ、もう一回…」
「ふう…仕方ないね」
呆れたような息を吐いたココさんに、申し訳なさが先だって僕はうなだれた。
「すいません……」
「一緒に入ろう、小松君」
「ふぇ!?」
ココさんの真面目な顔と声に、僕は素っ頓狂な声をあげてしまった。ココさんは名案だとばかりに僕の背中を押して浴室へと続く扉を開く。
「君がちゃんと温まるまで、見張らなきゃね」
「ななな、何するつもりです?!」
「何って……何、体でも洗って欲しいの? 僕は構わないけど、小松君もう体洗ったでしょう?」
「え……あ、はい。えっと…」
ココさんは本当に不思議そうな顔で首を傾げて、「変な小松君」と優しい表情で笑った。
変な想像をしていたのは僕だけだったことに気付いて、僕は恥ずかしさのあまりに憤死してしまいそうだった。
「さ、入ろうか」
「………本当に入るんですか?」
「何躊躇する必要があるの? 僕たちは恋人同士だし、こんなことがあってもおかしくはないでしょう?」
脱がしてあげようか? と、悪戯っぽく笑うココさんの顔には、本当にそんな気はなさそうだった。
さっさと躊躇もなく脱いでしまったココさんの裸体を見ることが出来ず、僕も早々にバスローブを脱いでココさんの後に続く。
「ちゃんと湯船に浸かるんだよ」
「………はい」
どきどきとしてしまう心臓が本当にうるさくて仕方がない。5分と経たず逆上せてしまいそうだ。
僕は逞しい体を横目にちらちらと見ながら、唇まで湯に浸かる。
柔らかそうな髪の毛から滴る水が、肩胛骨を伝って背中を滑り落ちていった。ココさんの手が、頭を洗って体を伝う。見とれている内に、ココさんは一通り洗い終えてしまったようで、僕の視線に気付くと顔をあげて笑った。
「あんまり見られると、流石に僕も恥ずかしいよ」
「ぁ……ごめんなさい」
「小松君なら、いつでも歓迎だけどね」
ウィンクをしてココさんが湯船に入ってくる。端と端で向き合うように体を縮めていると、ココさんが不思議そうに僕を見つめている。
「あの……?」
「どうしてそんな端に行くの?」
「どうしてって言われましても……」
ココさんの腕が、僕の体を抱き上げて、いとも簡単に向きを変えられてしまった。そのまま引き寄せられて、ココさんの足の間に収まる。
「わ……わっ!? う、うわああ?!」
「そんな大声出さなくても……この体勢は嫌?」
それとも僕と素肌で触れ合うのがいや? と、聞いてくるココさんを、僕は恥ずかしさのあまりに叩いてやりたくなった。
だって今更の言葉だ。あんなことやこんなことまで済ませてしまっているのだから。その行為を思い出して、また僕は逆上せたように頬に熱が溜まっていくのを感じる。
「は、恥ずかしいだけです!!」
「ふふ、可愛いね。真っ赤だ」
「ちょっとおお!! ココさん!! 冗談も大概に…」
振り向くと、ココさんの優しい瞳と目があった。思わず固まってしまった僕の唇に、ココさんの柔らかい唇が触れる。
「冗談なんかじゃないよ。君じゃなきゃこんなことはしないし、したいとも思わない。可愛いと思っているのも本当だし、そんな君が僕の腕の中にいるのが、たまらく嬉しい」
「ココさ……っ!」
言葉を発しようとした唇が再び重なりあう。僅かなリップ音が浴室で反響して、いつもよりもかなり大きく聞こえた。
耳から犯されているような気持ちになって、僕は僅かに体を震わせる。
「ん……寒いかい? ごめんね。ほら、ちゃんと肩まで浸からないと」
唇を離されて、僕は心細く思いながらも肩に掛けられたお湯に小さく息をつく。
そこでふと気付く。僕はいつの間にかココさんの膝の上に乗ってしまっていた。慌てて降りようと試みたけれど、ココさんが許さないとでも言うようにぎゅっと抱きしめてくるからそれも出来ない。
「……ッ、ココさん!!」
「たまには甘えてよ、小松君」
そんな言葉を耳に吹きかけられて、先程僅かな火を灯された体がまた熱を思い出す。
その間にもココさんは僕の頭に、耳に、背中に、首筋に、キスをすることをやめない。
ココさんが触れる度に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け抜けていく。浅ましい体が恥ずかしくて、僕は益々体を小さくするしかなかった。
「たまにはこうしてのんびりするのもいいね」
「………それ、わざと言ってます?」
さっきから人を煽っておいて、こんなことを言うココさんは意地悪だ。僕はココさんに少し尖ったような口調で聞いてみた。
「うん? だって君とこんな風に素肌で触れあえるんだもの、気持ちよくない?」
するりと前に回された腕が、僕を深く抱き込む。ココさんの吐息が肩口にあたって、僕はまた小さく震えた。
「意地悪!」
「え? ぼ、僕何かした? 」
ココさんが少しだけうろたえたような声を出したので、まだとぼけるかとジト目で振り返る。そして、僕は自分の考えを改めざるを得なくなってしまった。
その瞳は本当に困惑しているようで、僕はココさんが意地悪で今までの行為をしていたわけじゃないことを知る。
「……っ!!」
「小松君? 寒い?」
「いいえっ! 僕の気のせいだったみたいです」
理解するのと同時に、凄く恥ずかしくなった。演技などではなく、本当にココさんは純粋に僕の心配をしてくれているだけのようだった。
鋭い彼のことだから、てっきりわかってやっているかと思っていたのに。これじゃまるで、僕が本当に淫乱みたいで、僕は自分のいやらしさに視線を落とすことしかできない。
「気のせい? 何か具合が悪かったり、変に感じることがあるなら我慢せず言って欲しい。君に何かあったりしたら、僕はいやだよ」
ココさんの腕が労わるように僕の体に回される。その腕はただただ優しくて、僕はいよいよ頭を抱えたくなった。確かにその手は労わるように僕の体を撫でて行く。腕を擦るように撫でられ、少し出ている肩にも湯を掛けられて、きっとココさんは本当に労わっているだけなのだというのがよくわかる仕草だった。
問題なのは、僕の体の方だ。先程のココさんの手で与えられたそれらのものが、刺激となって僕の体を駆け廻る。変なスイッチが入ってしまったかのように、ココさんの手が体を撫でる度に反応を返してしまいそうになっていた。
ここで一切進まなくなってしまったので没になりました(´・ω・`)
書いててなんだか本当に全然楽しくなくてずっと苦しいばかり(;´д`)…!
いや勿論、一つ一つの作品で苦しくなることも勿論あるんですけど、最初からこんな苦しいのはあんまりなかったw
エロくしようと気負いすぎたようです。
もうちょい軽いタッチのものが書きたいので、これは本当に没にします。
自分で付けたした設定とかもありましたが、それはまた今度に。
僕はココさんに抱えあげられるような形で走りながら、そんなことをぼんやりと思った。足は殆ど地面についていない。急な土砂降りで、二人ともずぶ濡れだった。
「ごめんね、小松君。ちょっと我慢して!」
ココさんは着ていたジャケットを僕に被せて、申し訳なさそうに言った。雨音がまわりの音を掻き消して行く。ココさんの足が水溜りを蹴る音が、いやに耳に鮮明に残った。
やがて何かを見つけたらしいココさんが、そこに駆け込む。ジャケットで頭を隠されていたからどこに入ったのかはわからなかったけれど、どうやら室内に入ったらしいということだけはわかった。
「あの…ッ」
「もう少し、待って」
抱き寄せられて、ココさんの匂いが雨の匂いと混ざって鼻孔を擽る。少し掠れたようなココさんの声に、少しだけどきっとした。
少し立ち止まって、ココさんの手が何かの機械を操作していた。ピッという音が鳴ったかと思えば、すぐにココさんは歩き出す。もつれるようになりながらもココさんの腕に支えられながら、僕は前も後ろも見えない状態でココさんだけを頼りに歩くしかない。
どこかの扉を開く音がして、扉が閉まると同時に僕は暗闇から解放された。
「………ホテル?」
「…あぁ、うん。まあ、そうだね」
ココさんは苦笑を浮かべていた。何か問題でもあるのだろうか。見渡して見ても、内装は至って普通のホテルのように思えた。
「もしかして、ホテルグルメの客室…とか?」
「まさか。ここはホテルグルメに10分やそこら走っただけで帰れるような場所じゃないことくらい、君が一番わかってるだろう?」
その通りだった。今日は遠出をしようと切り出したのは僕だ。
「……えぇ、まあ…。でもココさんが困ったような顔をしていたので、気になって」
それに自分の顔もわざとジャケットで見えないように隠されていたように思う。だからてっきりホテルグルメだと思ったのだけれど、ココさんの反応を見ればどうやら違うようだ。
疑問が残るその言葉と仕草に首を傾げている間に、ココさんは逃げるように浴室へと向かう。お湯を沸かしているようだ。
「とりあえず、お風呂に入っておいで。すぐに溜まると思うし、中も温かいようだから」
「え、でもココさんは…」
「僕は君よりずっと頑丈に出来てるから平気。ほら、早く」
そう言って背中を押され、僕の背後で扉が閉められた。僅かに触れたココさんの体も、随分と冷えているのに、ココさんはいつ僕を優先する。
濡れた衣服を脱いで浴室へと入ると、既にお湯は半分程溜まっていた。元々お風呂にはあまり入らない。いつもシャワーを軽く浴びる程度だ。体は確かに冷えてはいたけれど、ココさんのことを思うとあまり長くもいられないなと、やっぱりいつも通りにシャワーを浴びて出ることにした。温かい湯が体を伝うことにほっと安堵して、冷えた体が僅かに体温を取り戻していくの感じた。
体を洗い、頭を洗って、そのまままたシャワーを浴びて、折角沸かしてくれたのだからとお湯にも一応入ってから出た。
脱いだ衣服は既にそこになく、バスタオルと衣服変わりのバスローブが置いてある。有り難く体についた水滴をタオルで拭い、バスローブを羽織ってでると、丁度上半身の衣服を脱いでいたらしいココさんとばっつり目が合ってしまった。
ココさんの鍛え上げられた体に思わず頬に熱が溜まるのを感じて、僕は思わず視線を逸らした。
「随分と早いね、ちゃんと暖まったかい?」
「ええ! 湯船にも浸かりましたし、ほかほかですよ!」
ココさんは不審そうな顔で僕に近付いてくる。その眉間には深い縦皺があった。
するりと伸ばされた長い腕が僕の頬に触れ、何かを確かめるように僕の耳を擽っていく。
「冷たい」
「え? でも……」
「君のことだから、どうせ僕のことを心配してくれたんだろうけど…これじゃ暖まったとは言えないよ」
怒っているような表情を浮かべるココさんに、僕は苦笑を浮かべることも出来ず、ココさんを見つめることしかできなかった。
「えと……じゃあ、もう一回…」
「ふう…仕方ないね」
呆れたような息を吐いたココさんに、申し訳なさが先だって僕はうなだれた。
「すいません……」
「一緒に入ろう、小松君」
「ふぇ!?」
ココさんの真面目な顔と声に、僕は素っ頓狂な声をあげてしまった。ココさんは名案だとばかりに僕の背中を押して浴室へと続く扉を開く。
「君がちゃんと温まるまで、見張らなきゃね」
「ななな、何するつもりです?!」
「何って……何、体でも洗って欲しいの? 僕は構わないけど、小松君もう体洗ったでしょう?」
「え……あ、はい。えっと…」
ココさんは本当に不思議そうな顔で首を傾げて、「変な小松君」と優しい表情で笑った。
変な想像をしていたのは僕だけだったことに気付いて、僕は恥ずかしさのあまりに憤死してしまいそうだった。
「さ、入ろうか」
「………本当に入るんですか?」
「何躊躇する必要があるの? 僕たちは恋人同士だし、こんなことがあってもおかしくはないでしょう?」
脱がしてあげようか? と、悪戯っぽく笑うココさんの顔には、本当にそんな気はなさそうだった。
さっさと躊躇もなく脱いでしまったココさんの裸体を見ることが出来ず、僕も早々にバスローブを脱いでココさんの後に続く。
「ちゃんと湯船に浸かるんだよ」
「………はい」
どきどきとしてしまう心臓が本当にうるさくて仕方がない。5分と経たず逆上せてしまいそうだ。
僕は逞しい体を横目にちらちらと見ながら、唇まで湯に浸かる。
柔らかそうな髪の毛から滴る水が、肩胛骨を伝って背中を滑り落ちていった。ココさんの手が、頭を洗って体を伝う。見とれている内に、ココさんは一通り洗い終えてしまったようで、僕の視線に気付くと顔をあげて笑った。
「あんまり見られると、流石に僕も恥ずかしいよ」
「ぁ……ごめんなさい」
「小松君なら、いつでも歓迎だけどね」
ウィンクをしてココさんが湯船に入ってくる。端と端で向き合うように体を縮めていると、ココさんが不思議そうに僕を見つめている。
「あの……?」
「どうしてそんな端に行くの?」
「どうしてって言われましても……」
ココさんの腕が、僕の体を抱き上げて、いとも簡単に向きを変えられてしまった。そのまま引き寄せられて、ココさんの足の間に収まる。
「わ……わっ!? う、うわああ?!」
「そんな大声出さなくても……この体勢は嫌?」
それとも僕と素肌で触れ合うのがいや? と、聞いてくるココさんを、僕は恥ずかしさのあまりに叩いてやりたくなった。
だって今更の言葉だ。あんなことやこんなことまで済ませてしまっているのだから。その行為を思い出して、また僕は逆上せたように頬に熱が溜まっていくのを感じる。
「は、恥ずかしいだけです!!」
「ふふ、可愛いね。真っ赤だ」
「ちょっとおお!! ココさん!! 冗談も大概に…」
振り向くと、ココさんの優しい瞳と目があった。思わず固まってしまった僕の唇に、ココさんの柔らかい唇が触れる。
「冗談なんかじゃないよ。君じゃなきゃこんなことはしないし、したいとも思わない。可愛いと思っているのも本当だし、そんな君が僕の腕の中にいるのが、たまらく嬉しい」
「ココさ……っ!」
言葉を発しようとした唇が再び重なりあう。僅かなリップ音が浴室で反響して、いつもよりもかなり大きく聞こえた。
耳から犯されているような気持ちになって、僕は僅かに体を震わせる。
「ん……寒いかい? ごめんね。ほら、ちゃんと肩まで浸からないと」
唇を離されて、僕は心細く思いながらも肩に掛けられたお湯に小さく息をつく。
そこでふと気付く。僕はいつの間にかココさんの膝の上に乗ってしまっていた。慌てて降りようと試みたけれど、ココさんが許さないとでも言うようにぎゅっと抱きしめてくるからそれも出来ない。
「……ッ、ココさん!!」
「たまには甘えてよ、小松君」
そんな言葉を耳に吹きかけられて、先程僅かな火を灯された体がまた熱を思い出す。
その間にもココさんは僕の頭に、耳に、背中に、首筋に、キスをすることをやめない。
ココさんが触れる度に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け抜けていく。浅ましい体が恥ずかしくて、僕は益々体を小さくするしかなかった。
「たまにはこうしてのんびりするのもいいね」
「………それ、わざと言ってます?」
さっきから人を煽っておいて、こんなことを言うココさんは意地悪だ。僕はココさんに少し尖ったような口調で聞いてみた。
「うん? だって君とこんな風に素肌で触れあえるんだもの、気持ちよくない?」
するりと前に回された腕が、僕を深く抱き込む。ココさんの吐息が肩口にあたって、僕はまた小さく震えた。
「意地悪!」
「え? ぼ、僕何かした? 」
ココさんが少しだけうろたえたような声を出したので、まだとぼけるかとジト目で振り返る。そして、僕は自分の考えを改めざるを得なくなってしまった。
その瞳は本当に困惑しているようで、僕はココさんが意地悪で今までの行為をしていたわけじゃないことを知る。
「……っ!!」
「小松君? 寒い?」
「いいえっ! 僕の気のせいだったみたいです」
理解するのと同時に、凄く恥ずかしくなった。演技などではなく、本当にココさんは純粋に僕の心配をしてくれているだけのようだった。
鋭い彼のことだから、てっきりわかってやっているかと思っていたのに。これじゃまるで、僕が本当に淫乱みたいで、僕は自分のいやらしさに視線を落とすことしかできない。
「気のせい? 何か具合が悪かったり、変に感じることがあるなら我慢せず言って欲しい。君に何かあったりしたら、僕はいやだよ」
ココさんの腕が労わるように僕の体に回される。その腕はただただ優しくて、僕はいよいよ頭を抱えたくなった。確かにその手は労わるように僕の体を撫でて行く。腕を擦るように撫でられ、少し出ている肩にも湯を掛けられて、きっとココさんは本当に労わっているだけなのだというのがよくわかる仕草だった。
問題なのは、僕の体の方だ。先程のココさんの手で与えられたそれらのものが、刺激となって僕の体を駆け廻る。変なスイッチが入ってしまったかのように、ココさんの手が体を撫でる度に反応を返してしまいそうになっていた。
ここで一切進まなくなってしまったので没になりました(´・ω・`)
書いててなんだか本当に全然楽しくなくてずっと苦しいばかり(;´д`)…!
いや勿論、一つ一つの作品で苦しくなることも勿論あるんですけど、最初からこんな苦しいのはあんまりなかったw
エロくしようと気負いすぎたようです。
もうちょい軽いタッチのものが書きたいので、これは本当に没にします。
自分で付けたした設定とかもありましたが、それはまた今度に。
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